え、やめてください ３【忍たま】

トリップ 味 ページ24

まさか





自分が

忍びとしての才能があるなんて思わなかったが

こうとしか考えられなかった





雑渡の言う危ないは

自分を制御出来なくなるという事だろう

最初は良く分からなかったが





あの夢を見てわかった気がする





身体が勝手に動き三郎さんを斬った夢

もし本当にそんな事になったら

私は周りの人を傷つけてしまう





これが雑渡さんの言う大切な人だ









たけれど





暴れないようにするにはどうしたら良いのか

まだ分からない…精神的なものだろうとはわかるが

どうすれば抑えることが出来るのだろう









『…………ッ〜』





熱ッ！？

待ってこのお茶めっちゃ熱いんだけど…

うわぁ…ヒリヒリを通り越してビリビリしてきた









雷蔵「さっき三郎が

熱いから気をつけてって言ったじゃないか」





すみません。聞いていませんでした





勘右衛門「大丈夫？」

『……油断していました』

八左衛門「いやどんな油断だよ」





これ暫くご飯が染みるやつだ









三郎「どれ、見せてみろ」





はしたないが三郎さんに向けて舌を出す





兵助「うわ…」





そんなに酷いのか

てかちょっと傷ついたんだけど

うわって…









三郎「がっつり火傷したな」





顔を近づけマジマジと見てくる





いや





近すぎません？









刹那









.









舌にざらりとした感触が走る









急いで引っ込めれば









お茶と血以外の味がした





何この味









目の前の人にピントが会うと





その人の舌には舌よりも赤い





血が付いていた









その人の舌も引っ込めれる





という事は





今のって









舌を舐められた…？





じゃあこの味は









.









三郎さんの唾液の味ってことじゃ…









そう自覚した瞬間





『…………ッ』









体温が一気に上昇した





三郎「何をそんなに驚いている」





雷蔵さんではなく三郎さんの顔だ









.









.









三郎「私達…接吻した仲じゃないか」

トリップ 失礼します→←トリップ 否

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す