え、やめてください【忍たま】

トリップ 情緒 ページ49

これこそ感だった





５年生の皆を見た瞬間そう思った

そう分かれば皆の不自然さにすぐ気がつく

どこかぎこちない





別に隠していた訳では無いけど

わざわざ皆に言わなくてもいいのに

忍たまだから情報提供でもするのだろうか





雷蔵「髪下ろしてると雰囲気かわるね」


兵助「艶々だな、タカ丸さんのやつか？」









何だかとても嫌だった





『流石タカ丸さんって感じです』





怒りすら芽生えてくる

自分は今少し…情緒不安定かもしれない

あんなに優しい伊作さんに怒りを覚えるなんて

顔に出さないように舌をゆっくり強く噛んだ





もちろん血が出てくるわけで









私は馬鹿だった

彼等は忍者を志す者。ましてや上級生

血の匂いには敏感のはず、部屋の中だったら余計に

絶対にバレている





空気も何だか重い

余計な事するんじゃなかった









三郎「お前の両親どんな人だった」





誰もが

三郎さんの言葉はとても場違いだと思っただろう

今も矢羽根が飛び交っている





だけど





『本当に…良い両親でした』





その言葉に何だか救われた気がする





『父は医者としても人としても素晴らしい方です

人が良すぎるせいか少し甘い所もありましたが

そんな時は母が代わりに厳しくしてくれたりと

バランスよくお互いを支え合っていました』





これで終わればいいのに









.









三郎「そんな良い両親が２人同時に

いなくなるのは…不自然じゃないか？」





痛いところを突いてきた





勘右衛門「…ッ三郎！」





矢羽根では耐えきれなくなったのか

勘右衛門さんは声を荒らげた









『……都合がよすぎる』





最初から思っていた





『…両親がいなくなってすぐに忍術学園から

手紙が届きました。それだけでもおかしいのに

忍術学園に着けば入学しなさいと言われました

……その時、確信しました』





一息置いて









『私を守るために入学させると』

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