え、やめてください【忍たま】

トリップ 布団の中 ページ48

目が覚めると





体のだるさと右腕の痺れに襲われた

視線を横にずらすと外がもう暗いことがわかる

熱っぽいし喉がカラカラだ





左腕だけでゆっくり身体を起こす

毒にはそこそこ慣れてるはずだったんだけど…

ジュンコってヘビどんだけ毒が強いのだろうか

……誰もいない…水をもらいたいのだけれど









『……誰かいませんかー』





まぁ、いるわけないか









.









留三郎「いるぞー」





いたんかい





片手にお盆を持った平太からよく話を聞く

留三郎さんがいた





『…あの、善法寺さんは？』





留三郎さんは用具委員長だよね





留三郎「伊作は…というか保健委員会がどうしても

外せない用事があったから代わりに俺」





なんてタイミングが悪いんだ…私は









『それは…ご迷惑をおかけしました』





人のいい笑顔でニカッと笑い





留三郎「気にすんなって、この前は平太を

守ってくれてありがとな！」





面倒見のいい人ですね……ん？てことは





『守ったといっても

綾部さんと平さんに助けていただきましたので』





横に座ると水を渡してくれた。ありがたい





留三郎「守っただろ？

戦輪で手裏剣３つ弾いて、刀を手甲で受け止めて」





平太ビビってたのにちゃんと見てたんだ…

そして留三郎さんに話したんだ









留三郎「上級生はみんな知ってるぞ」





その情報いらなかった！！なんか凄いやだ！





１人で嘆いていると留三郎さんがお粥をくれた

しかも食べさせられる方式で





『いや、確かに右手は痺れていますけど

箸ではないので左でも自分で食べられますよ？』





不思議な顔をしたが何を思ったのかすぐに

私にお粥を渡してくれた






…うん。お粥なのに凄い美味しい

とき卵入っているの何だか贅沢している気分になる






さっきから矢羽根が屋根裏から聞こえてるんだよね

何人かいるっぽいし









『食満さん、これって屋根裏に誰かいる系ですか』





留三郎さんは苦笑いをする

今更だけど留三郎さんイケメンだわ





留三郎「お前らーバレてんぞ」





次の瞬間

音もなく紺色５年生が降りてきた。しかも全員









八左衛門「なんでバレた？」





『あ、本当にいたんですね』





勘右衛門「まさかの感！？」









あ、これ









皆、私の両親が最近いなくなったの知ってるやつだ

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