え、やめてください【忍たま】

トリップ 毒ヘビ ページ46

委員会が早く終わり





外をふらふらと歩いていた

終わったと言ってもタカ丸さんと兵助さんはまだ残

って兵助さんに教えてもらったりしているけど





ふと





視線を感じたのでキョロキョロしていると

赤く、見るからに毒々しいヘビがジッと獲物を捕ら

える様にこちらを見ていた





私の村は山に囲まれていた為

動物がどのような時に活発になるのか

今はどんな感情なのかはなんとなく解る





このヘビは見るからに怒っている

何に怒ってるのかは知らないが気性が少し荒い

暴走するとまではいかないが近付いたら危険









.









そう思ったばかりなのに





『………』





右手の親指の少し下に噛み付かれてしまった

噛み付く時の痛みはそれ程じゃないが毒が厄介だ

噛み付いたことで気分が晴れたのか毒ヘビはさっさ

とどこかへ行ってしまった





縄があれば良かったのだけれども…

贅沢は言ってられないので頭巾と髪紐で右腕を縛り

噛まれた所を口で強く吸い上げる





『………プッ』





本当は良くないが地面に吐き捨てた

これを何度か繰り返す。

父と母が医者だったのでこういう知識は豊富な方

焦って心拍数が上がると血の巡りがよくなり毒がす

ぐに回ってしまうため冷静にしなければ





あらかた応急処置が済んだので医務室へとゆっくり

歩いて行った

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





数馬と２人で薬の手入れをしていた時だ









『失礼します』





噂の１年生が医務室を訪れたので





伊作「どこか怪我でもした？」





そう聞けば至って普通に









.









『毒ヘビに噛まれました』





さらりと告げる









その冷静な姿はとても印象に残った

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