え、やめてください【忍たま】

トリップ 合同授業 ３ ページ33

ひょこっと顔を覗かせると





伝七「ッ！立花先輩じゃないか」





委員会の仙蔵さんだったのが嬉しかったのか瞳をキ

ラキラとさせていて…プライド高そうだけどこうい

うのはやっぱり１０才なんだなぁと思う





仙蔵「伝七とAじゃないか」





伝七は嬉しそうに仙蔵さんの元へと行きこれまた嬉

しそうに会話をしている。そりゃ憧れの先輩と一緒

に授業を受けられるのは嬉しいだろう、仙蔵さんも

自分を慕っている後輩はとても可愛いく映っている

に違いない、満更でもなさそうな顔をしている





まさに先輩後輩の光景だった





やはり皆も委員会の先輩は憧れの存在なのだろうか

私も兵助さんは先輩としてとても頼りのある人だと

は思っているけれど精神年齢的に私の方が年上なの

で伝七程の憧れなどはない…１０才としてはおかし

いよね









雷蔵「あれ？三郎はクジに当たらなかったんだ」





雷蔵さんの声で一気に現実に引き戻される





三郎「私は先生方と一緒に審査をするからな」





……え、何で？





仙蔵「三郎は１０００の顔を持つという変装名人だ

からな、こういう事には長けているんだ」





不思議な顔をしていたせいか仙蔵さんが説明をして

くれた





伝七「素顔はだれも知らないんでしたよね」





じゃあ、ずっと変装しているってこと？それ辛くね





仙蔵「あぁ、色々な奴が三郎の仮面を剥がしてやろ

うと試みたが全員返り討ちにされた」





そんなに強い人なんだと少しの間だけ偽物さんを見

ていた

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





とある部屋にて





伝七「さて、どうしたものか」





ペアの人と相談する時間は３０分、それが終わった

ら先生方が決めた順番にお披露目となる。私達は一

番最後だった





『１つの選択として考えて欲しいんだけど______』









アイディアを出すと内容に驚かれたが





伝七「…僕はいいと思う、より立花先輩を美しくさ

れる案だ」





まさかの採用だった。まだ始まって３分も経ってな

いのだけれど…





伝七「立花先輩はこの辺りの色が似合うと思う」





配布されている布を漁りながら





『わぁ、センス良いね』





委員会を共にしているからなのだろうか仙蔵さんに

バッチリ似合う色や柄だった





伝七「い組は優秀だからな」





うんうんと頷き









『伝七とペアになれた私は運がいいよ』

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