え、やめてください【忍たま】

トリップ 合同授業 ２ ページ32

……えと





１年生はまだ来ないのだろうか





『立花さん、潮江さんこんにちは』





挨拶をするとムッとした表情の仙蔵さんが私に顔を

近づけ









仙蔵「前までは名前で読んでいたではないか」





何やら文句を言ってきた





『前は苗字がご存知ではなかったので…』





仙蔵さん肌めっちゃ綺麗ですね





仙蔵「なら次からは名前で呼べ、次いでに文次郎の

こともな」





いいのですか？と、文次郎さんに視線を送ると頷か

れてしまったので





『では仙蔵さん、文次郎さんと呼ばせていただきま

す』





素直に従うことにした





勘右衛門「あ、俺のことも名前でいいよ！」





『今日の合同授業は何でしょうね兵助さん』





勘右衛門「無視された上に兵助のことこれ見よがし

に名前で呼んだんだけど！？」





両手を顔に当てうっうっ、と見るからにわざとらし

い演技を偽物さんが慰める





…何これ疲れる





けっきょく昼休み終了の鐘が鳴るまで１年生は来な

かった

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





安藤先生「_____ということです。ペアは予めこち

らで決めていますのでその通りに」





えーと…うん、想像していた授業とは全然違かった

からそのギャップで少し混乱しているよ





今回の合同授業は主に１年生が動くこととなる、

１年生が２、３人で分かれてクジで決まった５、６

年生の誰かと組み、その上級生を１年生が着飾ると

のこと。内容的にはくノ一っぽいのだが忍たまでも

こういった美術的センスが求められるのだろうか









「僕のペアはお前か」





目の前には絶対仙蔵さんみたいに美形になるであろ

う顔が整った子が





「初めまして、１年ろ組のAAで火薬委員会

に所属してるよ」





伝七「僕は１年い組黒門伝七、作法委員会」





何故かい組を強調した言い方だった





伝七「Aはクジ運は良いか？」





不思議に思いながら





『まぁ、悪くは無いと思うけど』





すると良し、といった感じで





伝七「なら引いてくれないか？生憎僕はこういうの

に恵まれてないんだ、いつもは佐吉に引かしている

けど」





佐吉という子とは仲が良いのだろうか





『わかった』





５年生のあの３人ではありませんように、と割と本

当で願いながら引くと









『……お』





立花と書かれた札だった

トリップ 合同授業 ３→←トリップ 合同授業

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す