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目をゆっくりと開けると、目の前には綺麗な蝶がひらひらと飛んでいた。
その姿に見惚れていると、今自分が何処にいるのかに気付く。
「……図書館？」
深い海の底を思わせる青を身に纏う蝶は、私を誘うかのように図書館の中へと入っていった。
気づくと私は図書館に足を踏み入れていた。
蝶はずらりと並ぶ本のうち、一冊の本に止まっていた。
いくつもの色が彩る不思議な本。
私がその本を手に取ると、また光が溢れ出し、私を包み込んだ。
気付くと私は“空”にいた。
そう、空。鳥が飛び、色々な形の雲が流れるあの空。
もちろん翼を持たない人間が飛べるはずもなく、私は真っ逆さまに落ちていた。
下を見るとみるみる地面が近づいてくる。このまま落ちれば命はないだろう。
「……っ誰か！助けて！！」
私は大声で叫んだ。風の音で声が掻き消されたように思える。
けどまだこんなところで死にたくはない。
だってまだ____
自分がやりたいことすら見つけてないのだから。
「時間拘束魔法“クロノスタシス”」
その瞬間、落ちていく身体はぴたりと空中で止まった。私の身体は球体の中にいて、地面ぎりぎりで浮かんでいる。私は何者かの手によって“助けられた”。
……ん？てか今の声、魔法って言ったよね？
「大丈夫だったかい？いきなり空から落ちてくるからびっくりしちゃったよ」
球体が消え、私は地面に降り立った。すると後ろから先程聞こえた声がした。
振り向くと赤色のローブを身に纏い、手のひらに先程の球体を小さくしたものを浮かばせている男の人が立っていた。
(なんかわかんないけど、偉い人そうな気がする……)
「えと、助けてくれてありがとうございました。
ここって何処ですか……？」
「何処って、ここはクローバー王国の領地だよ」
男の人はきょとんとした後、さも当然かのように言った。
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天霧(プロフ) - じゃがいも男爵さん» 合格おめでとうございます。気長に待ったかいがありました。これからも楽しみにしてます。更新頑張ってください！私は、1話から読み直して来ます！ (2022年6月19日 12時) (
レス) @page17 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがいも男爵 - まやさん» ありがとうございます、励みになります✨ (2022年4月26日 0時) (レス) @page16 id: 13926376c4 (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - めちゃくちゃ好みの小説です…！更新待ってます！ (2022年3月2日 4時) (レス) id: 64bb885ea9 (このIDを非表示/違反報告)
じゃがいも男爵 - 天霧さん» 天霧様、コメントありがとうございます✨返信が遅くなり申し訳ございませんでした💦無事合格致しましたので、これからは頻度を上げて投稿します、ありがとうございます！ (2021年12月21日 2時) (レス) id: 13926376c4 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - 待ってました。受験やら何やらでお疲れ様です。更新待ってます!頑張ってください! (2021年10月11日 14時) (レス) @page15 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：じゃがいも男爵 | 作成日時：2020年11月8日 2時
