5 ページ5
.
この公園から街を見下ろす度に思っていたこと
俺は、ちっぽけな人間だ
何もない、何も持っていない
夢も目標も、何もない
そんな俺の世界に突然現れて、突然奏でられた音楽
彼女はモノクロの俺の世界に、恋という彩りを与えた
「俺ね、目標できたよ」
小さな街を眺めながら、彼女の手を握る力を強くする
「Aを支えたい、守りたい、笑顔にしたい。俺はAのために生きていきたい」
それが、今の俺の目標
そのために、俺は生きる
「大貴、頼もしいね」
君は、君のままで素晴らしい
そんな歌をよく聴く
でも、人はそんなふうには生きていけない
だけど、キミが笑う
ただそれだけ
ただそれだけのことで、世界は回ってくんだ
だから、俺は負けない
俺の笑顔でキミが笑うなら
俺は、俺のままで居るよ
「大貴にしかできないこと」
「…ん?」
「私を、笑顔にすること」
ニコーッと笑って、隣にくっついてくる彼女
俺は、キミの力になれてるのかな
突然吹いた風が、彼女の真っ白なワンピースと真っ黒な髪を揺らした
世界へ羽ばたいていく、ピアノみたいだった
.
101人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「山田涼介」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
koto_arioka(プロフ) - えつさん» いえいえ! (2019年1月12日 23時) (レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
えつ(プロフ) - koto_ariokaさん» ありがとうございます^^ 嬉しいです! (2019年1月7日 11時) (レス) id: 94efd89660 (このIDを非表示/違反報告)
koto_arioka(プロフ) - すごく素敵なお話でした(*´ω`*)♪ (2019年1月7日 1時) (レス) id: 5e0eece957 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えつ | 作成日時:2018年11月16日 21時