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大貴 side








俺の部屋にやって来た彼女は、物珍しそうに部屋の中を見渡して俺がせっかく用意した座布団にも座らなかった








「モノクロの部屋だね」


「ピアノみたいっしょ?」








彼女は嬉しそうに笑って、ようやく腰を下ろし俺が汲んだお茶をひとくち飲んだ








「男の部屋なんて、初めてじゃないでしょ」


「…ん? 初めてだよ」


「嘘だ、元カレの部屋は」


「大貴くん…まだ航ちゃんのこと気にしてんの?」


「ち、ち…ちげぇよ、」







根に持つ男だと思われただろうか








そう思って目を逸らすと、彼女は背中に抱きついてきた








「言ったでしょ? 何もなかったって。男の人の部屋来たのも初めて」


「もぅ…そーゆーの可愛すぎるって自覚してる?」








またまた俺を困らせて、彼女は笑う








悔しいけれど、俺はもう彼女の虜だ








彼女の腕を離して、ゆっくりとキスをする








夢中になって何度も角度を変えていく








ふわっとしたその服に触れて、背中にあるチャックに手を伸ばす








真っ白なワンピースの中から現れたその真っ白な肌








俺が、汚していいのかな








「いいよ…? 大貴くん色に染めて」








目をトロンとさせて、恐る恐るそう口を開いた彼女








「止まんなくなるよ…?」


「…いいよ」








彼女の声が、理性を壊していく








ベッドまで彼女を運んで優しく押し倒す








真っ白な肌は柔らかくて、触れたら消えてしまいそうで








それでもなんとか形を保って俺にしがみつく








耳に届く甘い声







上がる息と、軋むベッド








小さな俺たちが、繋がれた






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作者名:えつ | 作成日時:2018年10月30日 15時

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