合同任務 ページ4
柱合会議でのお館様からの言葉には耳を疑った。
Aにも鬼舞辻の追っ手が迫って居ようとは。
だが考えてみれば、Aの能力は鬼にとってとてつも無く痛手となっているだろう。
「カァァ カァァ 炎柱 炎柱‼︎任務!!東ヘ向カエー‼︎」
縁側で物思いに耽っていれば、俺の鴉、要が任務を告げに来た。
「カァァ カァァ A A‼︎任務‼︎東へ向カエー!!」
「ん?呼んだ?」
続いてAの鴉の奈津まで任務を告げた。
「合同任務か」
「そうみたいですね」
急いで隊服に着替えるとAと共に全集中の呼吸で現場へ向かう。
なんだかんだAとの任務は、帝都で十二鬼月を倒した時以来ではないだろうか?
「杏寿郎さん 相変わらず速いですね」
俺のすぐ後にAが到着する。やはり全集中の常駐もあの頃に比べて格段に違う。
「Aも大分速くなったな!もう追いつかれそうだ」
鬼が出るとされる街まで様子を探りながら歩くことにする。
「私 お館様に柱にならないかって言われました」
「!!それは本当か!」
「もちろんお断りしました」
Aがサラッと言った一言に驚いたが、そうだろうと思った。
Aは入隊してから柱になりたがらない。
Aを危険に晒したくは無いので、本人が望まない限り素直に背中を押せない自分も居る。
その後は他愛もない話しをしながら歩いた。
頭突きの少年とその同期の話しや、Aが仲の良い蝶屋敷の少女の話し。
このまま鬼など現れず誤報だったと笑って帰れたら良いのに…そんな事を願いながら俺たちは足を進めた。
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作者名:こあら。 | 作成日時:2021年11月26日 14時