予知夢 ページ18
杏寿郎さんが任務に発ってからまだ1日しか経って居ないと言うのに、私はもう逢いたくて死んでしまいそうだった。
「ううう 杏寿郎さん…」
前はこんな事なかったのにな。
杏寿郎さんへの想いが強くなってる。
重い女って思われちゃったらどうしよ〜。
一人でそんな平和な事を考えながら布団を敷いて眠りに就く。
睡魔が来るのは早かった。
その日はとても怖くて鮮明な夢を見た。
列車が脱線し、杏寿郎さんが血塗れになって鬼と闘っている。
奥義を繰り出すけど、鬼に殺されてしまう。
そんな、思っても見ない最悪な夢。
ガバっ
「…！！！はぁ はぁ はぁっ」
凄く冷や汗をかいて起きた。
(「考え過ぎ…かな？」)
それにしては鮮明過ぎると思った。
もうすぐで夜が明ける。
私は朝一番に蝶屋敷へと向かった。
「こんにちは！！」
「あら！Aちゃん 調子はいかがですか？」
蝶屋敷に着くとしのぶさんが出てきた。
「とても身体の調子は良いです！それよりも 杏寿郎さん 今どの様な任務に就いているかわかりますか！？」
私はお館様に呼ばれると言う情報までしか知らない為、もしかしたら他の柱なら情報を知っているかも知れないと思ったのだ。
「そう言えば 列車がなんとかって言ってましたねぇ」
「！！！！！列車…！？」
私は昨夜の夢が予知夢の様な気がして、慌てて蝶屋敷を飛び出した。
「Aちゃんどうしたのかしら？あんなに慌てて…」
運命の歯車は動き出す。
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作者名：こあら。 | 作成日時：2021年11月26日 14時
