師弟 ページ11
夕陽が俺たちの影を伸ばす。
そろそろ日が暮れそうだ。
全くAさんに触ることすら出来ない。
「訓練に励んでいる様だな‼︎感心感心!!」
気付けば柱である煉獄さんが腕を組み、中庭の入り口に立っていた。
「あ!杏寿郎さん!」
Aさんは嬉しそうに煉獄さんに駆け寄って行った。
「炭治郎くんたちに手合わせをお願いしていたんです」
「あの時の頭突きの少年だな!」
俺たちは改めて挨拶すると、Aさんと相手をしてくれてありがとうと感謝を述べた。
そう言えばこの二人はいつも連れ立っている様な気がするな…
「あの…!お二人はとても仲が良いんですね?」
なんだか自分でもよくわからない質問をしてしまった。
煉獄さんとAさんはお互いに顔を見合わせて少し笑った。
「俺たちは師弟関係だ!」
「私 杏寿郎さんの継子なの」
それは間違い無いと思うが、二人から僅かに嘘をついて居る匂いがした。
俺は鼻が効くからわかるんだ。
隣に居る善逸も耳がとても良いから落胆した表情を浮かべて居る。
煉獄さんとAさんからは同じ甘い匂いがした。
それはどう言う意味かを理解した時、俺は赤面したけどとても微笑ましく思えた。
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作者名:こあら。 | 作成日時:2021年11月26日 14時