改めて ページ1
「改めてA 初めまして」
お屋敷の中に通されて、私とお館様は相向かいに正座して座った。
炭治郎くんは治療と機能回復の為蝶屋敷で一時静養するらしい。
お館様の声と笑顔が柔らかい。
「初めてお目にかかります お館様」
「杏寿郎や天元からAのことは聞いているよ
君がとても頑張り屋だということも 歌のことも」
お館様はそこで言葉を切る。
私は何も言えず黙り込んでしまった。
「君は呼吸を三つ習得したみたいだね」
「はい とても勉強になりました!自分独自の呼吸も生み出す事が出来て 杏寿郎さんと宇髄さんにはとても感謝しております」
「君には驚かされるよ それでね 君には柱になって欲しいと思っているんだけど Aの気持ちを聞かせてくれないかな?」
突然の話しに私は困惑した。
「いえ 私はまだ…十二鬼月を倒せていません
それに…」
私は拳を握りしめてお館様に続けた。
「私はこの力が怖いです」
私の言葉にお館様は少し微笑んだ。
「それで良いと思うよ もしAがその気になったら教えて欲しい
君にはもう柱に相応しい力が備わっているんだからね」
「…はい!」
お館様との話しが終わり、柱合会議が終わったら杏寿郎さんと蝶屋敷で待ち合う約束をして本部を後にした。
杏寿郎さんはやっぱり少し心配そうな顔をしていた。
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作者名:こあら。 | 作成日時:2021年11月26日 14時