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『……何かレーダーでもついてるわけ?』
部屋を出て廊下を歩いていれば、曲がり角には俺を待ち構える男がひとり。柱に寄りかかって、ただ何処かを見ていた。
『それか盗聴器でも仕掛けてあるとか』
『ンなもんねェよ』
「だよね」と俺は苦笑いをシンスケに見せ、前を通り過ぎる。しかし、そんな俺を引き止めるように、「祭り」と一言呟く。
『祭りがなに?』
『……来てたんだろ?』
なんだ、バレていたのか。目が合った覚えはないが、この男のことだ。全て意の中でお見通しなのだろう。
『うん。行ったよ』
「地球の祭りは楽しいネ」と笑いかければ、ふんと鼻先であしらわれる。あの大きな花火は、二人ではなくても見とれてしまうものだった。
『俺、誤解してたみたい』
何が、と聞かないということは、分かっているのだろう。ただ薄く笑い、俺に背を向けて歩き始める。
でも彼女はまだ誤解しているままだと言えずにいるが、どうせシンスケのことだ。知っているに決まっている。
だから俺はその背中を黙って見送り、もう一度彼女の部屋の方を見た。シンスケの胸の内など何にも気付けずにいる彼女を少し不憫に思うが、助け舟を出す気はさらさらない。
こういうのは、お互いで気付き合わせないとね。
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月城碧 - ハルさんすごいです!私も高杉が大好きなのですがもうキュンキュンしまくりです!最初は愛なんてなかった…ていう所からの展開が凄すぎる!もう一気に高杉をもっと好きになるとともにハルさんのファンになりました! (2018年12月4日 17時) (レス) id: de7306413f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» さっつんの言った通り早いですね! 本当に! 高杉への愛を詰めるだけ詰め込んでいる作品なので、終わりが早いと呆気なく思ってしまいます( ; ; ) 続編も頑張ります! 応援ありがとう! これからもよろしくね!( ´ ∀`) (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エラさん» おはようございます! それはそれは、どうもありがとうございます!! 両方好きだなんてとっても嬉しいです( ´ ∀`) 続篇、本日出しますのでどうかお楽しみに!! 閲覧とコメントをありがとうございました! (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルー、恋は白い薔薇のようで完結おめでとう!
早いね、もう3弾いっちゃうよ。高杉好きだからこそ、泣くよね。愛がない結婚からの愛。泣くね。号泣だ。
黄色い薔薇も頑張ってね! (2017年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - こんにちは!いつも楽しませてもらってます!サドリーマンも好きですが、薔薇シリーズも大好きです!「別れは、黄色い薔薇のように」も楽しみにしています♪頑張ってください♪ (2017年8月10日 14時) (レス) id: ad6183f351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年7月23日 10時