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『……仔兎が庭に紛れ込んでいるかと思えば、彼女でしたか』
そう言って、佐々木異三郎は目線を後ろにやる。そして窓枠に腰をかけた高杉へと視線を戻し、その場に胡座をかいた。
『そう言えば縁組したんでしたね』
「おめでとうございます」と、形ばかりに頭を下げる。気持ちの無さを見透かした高杉は鼻であしらい、目を伏せた。
『……全く痛ましいことですよ。
このエリートに似合う唯一の呉服商でしたのに』
長嘆息を吐いた佐々木は軽く肩をすくめるも、高杉の急かす目線に気付く。息を吸った佐々木は含むように、小さく数回首を縦に振った。
『貴方の御察しの通りでした。
まるでカインとアベル……あァ、あれとは逆ですね』
そう呟いた佐々木に対して高杉は黙り込み、ただ窓から見える景色を眺めている。
何を見ているのか佐々木には分からないが、そこには無いモノを見ているのだろう。
『……お前は神を信仰するようなタイプだったか？』
『偶像崇拝よりも、目に見えない方がロマンがありますけどねェ……』
「最後に信用出来るのはエリートだけですが」
……そう嘲笑を混じえ、佐々木は席を立った。最後に高杉へ「お幸せに」と皮肉を言い、部屋を出て行く。
高杉の視線は空へと登り、眩しい陽光に目を細めた。
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月城碧 - ハルさんすごいです！私も高杉が大好きなのですがもうキュンキュンしまくりです！最初は愛なんてなかった…ていう所からの展開が凄すぎる！もう一気に高杉をもっと好きになるとともにハルさんのファンになりました！ (2018年12月4日 17時) (
レス) id: de7306413f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» さっつんの言った通り早いですね！ 本当に！ 高杉への愛を詰めるだけ詰め込んでいる作品なので、終わりが早いと呆気なく思ってしまいます（ ; ; ） 続編も頑張ります！ 応援ありがとう！ これからもよろしくね！( ´ ∀｀) (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エラさん» おはようございます！ それはそれは、どうもありがとうございます！！ 両方好きだなんてとっても嬉しいです( ´ ∀｀) 続篇、本日出しますのでどうかお楽しみに！！ 閲覧とコメントをありがとうございました！ (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルー、恋は白い薔薇のようで完結おめでとう！
早いね、もう３弾いっちゃうよ。高杉好きだからこそ、泣くよね。愛がない結婚からの愛。泣くね。号泣だ。
黄色い薔薇も頑張ってね！ (2017年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - こんにちは！いつも楽しませてもらってます！サドリーマンも好きですが､薔薇シリーズも大好きです！「別れは､黄色い薔薇のように」も楽しみにしています♪頑張ってください♪ (2017年8月10日 14時) (レス) id: ad6183f351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時：2017年7月23日 10時
