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『……そろそろ、御決断を』
部屋から出てきた高杉に、武市は低い声で語りかける。高杉は武市と目を合わせず、彼を追い越した。
しかし不意に立ち止まり、少し上を見上げる。
『……お前は、何処から間違えていたと思う?』
高杉の問いに、武市は息を飲む。乾いた喉を湿らせるために唾を飲み込んで、小さく咳払いをした。
『……彼女を、引き受けたところからです』
怒られる覚悟で、武市は目を伏せる。しかししばらくの時、二人の間は静寂となり、重たい空気が流れていた。
その空気を払うわけでもなく、余計霧深くしたのは、高杉である。
『……そうか、お前はそこからか』
高杉の答えに、武市は少々目を見開く。一体彼は何処から違ってしまったと思っているのだろうか。
武市はそれを考えるも、答えは見つからなかった。
高杉は廊下の窓に近寄り、そこから下の景色を見下ろす。武市は同じ方向を見る気にはなれず、ただ高杉のその姿を見ていた。
『用意しておけ』
淡白な声で放った言葉に、武市は頷く。高杉が去った後、武市は窓に近付いた。そこから先ほどの高杉のように下を伺えば、見えたのはたった一つ
小さな、萎れた白い薔薇だった。
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月城碧 - ハルさんすごいです!私も高杉が大好きなのですがもうキュンキュンしまくりです!最初は愛なんてなかった…ていう所からの展開が凄すぎる!もう一気に高杉をもっと好きになるとともにハルさんのファンになりました! (2018年12月4日 17時) (レス) id: de7306413f (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» さっつんの言った通り早いですね! 本当に! 高杉への愛を詰めるだけ詰め込んでいる作品なので、終わりが早いと呆気なく思ってしまいます( ; ; ) 続編も頑張ります! 応援ありがとう! これからもよろしくね!( ´ ∀`) (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - エラさん» おはようございます! それはそれは、どうもありがとうございます!! 両方好きだなんてとっても嬉しいです( ´ ∀`) 続篇、本日出しますのでどうかお楽しみに!! 閲覧とコメントをありがとうございました! (2017年8月11日 9時) (レス) id: 3c0de761a5 (このIDを非表示/違反報告)
銀皐月(プロフ) - ハルー、恋は白い薔薇のようで完結おめでとう!
早いね、もう3弾いっちゃうよ。高杉好きだからこそ、泣くよね。愛がない結婚からの愛。泣くね。号泣だ。
黄色い薔薇も頑張ってね! (2017年8月10日 20時) (携帯から) (レス) id: 5de9376b0f (このIDを非表示/違反報告)
エラ(プロフ) - こんにちは!いつも楽しませてもらってます!サドリーマンも好きですが、薔薇シリーズも大好きです!「別れは、黄色い薔薇のように」も楽しみにしています♪頑張ってください♪ (2017年8月10日 14時) (レス) id: ad6183f351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年7月23日 10時