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乾いた音_7 ページ7

そして、


「…あの、ちょっと良いですか」


直後、今度は駆け寄って来た小嶋に呼び止められ、立ち止まった一同。


小嶋は、少し迷った様子を見せた後、
松田に近づいて手帳を取り出した。


「…は?」


そしてササっと何かを書き込むと、
それをおもむろに破り、訝しげな顔をしている彼に差し出した。



「…君たちには伝えておいた方が良いかと思って」


見回すようにして、降谷や萩原、景光、そして伊達の顔を見つめた小嶋。
松田がメモに目をやると、そこには、とあるホテルの名前と部屋番号が書かれていた。



覗き込むように横からそれを見つめた萩原と景光。



何を意味しているかは、明らかだった。




「警察学校に戻る、…んだよね。
桜庭さんと優也くんはこれから少し、警察病院に行くことになったんだけど。...伝えておくから」



彼らを一瞥すると、走ってAと優也の元に戻って行った小嶋。










松田の手元で、
クシャと1つ、乾いた音が響いた。

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作者名:white12 | 作成日時:2023年2月7日 18時

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