青い発言 ページ38
相原書店から警察庁へ戻った降谷は、
しばらくしてオフィスに現れた突然の訪問者に、面食らった様子を見せていた。
「忙しいところ悪いな」
「いえ。何か、ありましたでしょうか」
連れ出されたのは屋上だ。
いや、自然な流れで降谷もまたそこに向かおうとしていたのだが。
「明日からだそうだな。
…まぁ、異動ということでもなさそうだが」
「いえ。一層気を引き締めて任務を遂行しなければと、思っています」
降谷の目の前で、
ふっと笑い胸ポケットからタバコの箱を取り出したのは、
笠間参事官だ。
火をつけ、
ふぅと紫煙を吐きだす彼を見るのは初めてではないが、
すっかり暗くなり、
ライトが照らす空間で目にするその姿に、
降谷は少し姿勢を正した。
「相原A。」
「…は?」
「近づいているのは公安としての任務か?」
笠間との話だ。
何かしら彼女に、いや、高遠栞あるいは相原悟に関わることだろうと思っていたものの、
あまりにもストレートに問われ、降谷は真剣な目で笠間に口を開いた。
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white12(プロフ) - なーこさん» 少々複雑な話になった気もしています。降谷が絡むとどうもそういう話になるようで...(苦笑)。本作も、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。 (2020年7月15日 15時) (レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - なーこさん» 互いに全く違うような感じですが、実はかなり近しいところもあるというか、本質的な部分を描きたかった本作でした。ちょっと切ないと言うか本質的に互いが抱える葛藤をさらに抉るような部分もありつつ、理解しあっていく(おもに降谷が、ですが)という... (2020年7月15日 15時) (レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - なーこさん» 今更ながらの返信ですみません...。いつもコメントありがとうございます!2人の微妙な関係と、なぜかお互いに心地よさを感じるという矛盾のような必然性のようなそういったところが伝わっていてとても嬉しく思います。 (2020年7月15日 15時) (レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます´`*普段時間の針が穏やかに進んでゆっくりなのに突然リズム乱して刻みだし早さ一定してない相原さんと普段寸刻を争い生きている降谷さん。2人一緒だと時空が歪みそうなのに何故か心地良くて...撒き塩での出会いが懐かしくしんみりします*。 (2020年7月6日 4時) (レス) id: e08e419bfb (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - りんさん» お目汚しになった箇所も多いと思いますが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。また、他の作品でもお会いできましたら幸いです。 (2020年7月5日 0時) (レス) id: 8691b63699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:white12 | 作成日時:2020年6月17日 21時