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止血_2 ページ14
『…え…』
じわり、と近づいてくるその男に、
Aは本能的に身の危険を感じ、
全力で反対方向へ走り出した。
『…はぁ…はぁ…』
自宅マンションに逃げ込みたいのだが、
そうするには先ほど男が現れた道を通らねばならず、
マンションから離れる方へとがむしゃらに走るA。
『…110番…』
息を切らしながらカバンに手を入れ、
スマホを掴むと、走りながらおぼつかない指で必死で操作する。
“緊急通報”のボタンがあるのだが、
普段の癖からロックを外そうと無意識に指が動いてしまう。
焦る指ではうまく操作ができず、Aはさらに焦った。
そして何とか110番にコールし、
走りながらちらりと後ろを振り向くと、あの人物の姿はない。
しかし――
『…っ…!』
小さな足音にとっさに横を振り向くと、
横の路地から近づいてくる先ほどの男が目に入り息を飲むA。
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作者名:white12 | 作成日時:2019年12月5日 19時