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スケッチブックとサッカーボール_3 ページ15

『…返してください』

「あ、ごめんごめん」

「ずるい!萩原さん。歩美ももっと見たかったのに!」
「そうだぞ!萩原の兄ちゃんだけ独り占めしてずりぃぞ!」
「おいおい、お前ら…」

背の高い萩原に取られたような状況のそのスケッチブックを、恨めしそうに見つめる”歩美ちゃん”、と、
その周りでやはり騒ぎ立てる子供達。

Aは柔らかく笑って、“良かったらどうぞ”と、
萩原から返して貰ったそれを歩美ちゃんに手渡した。

「あーごめんね?邪魔して」

『いえ。別に』

子供達が足元で未だ騒ぐ中、
小声で話しかけてくる萩原だが、
Aは特に視線を合わせず、ポツリと言葉を零した。

覚えているかどうかは分からないが、
Aにとっては、あまりニコニコと接する気はしない相手。
先日の北川との一件がなくとも、
あのBarで見かけただけではあるが、
軽いイメージのこの男にはあまり良い印象はないのだ。

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設定タグ:名探偵コナン , 萩原研二 , 警察学校組   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:white12 | 作成日時:2019年11月29日 22時

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