今日:4 hit、昨日:51 hit、合計:110,769 hit
小|中|大
スケッチブックとサッカーボール_3 ページ15
『…返してください』
「あ、ごめんごめん」
「ずるい!萩原さん。歩美ももっと見たかったのに!」
「そうだぞ!萩原の兄ちゃんだけ独り占めしてずりぃぞ!」
「おいおい、お前ら…」
背の高い萩原に取られたような状況のそのスケッチブックを、恨めしそうに見つめる”歩美ちゃん”、と、
その周りでやはり騒ぎ立てる子供達。
Aは柔らかく笑って、“良かったらどうぞ”と、
萩原から返して貰ったそれを歩美ちゃんに手渡した。
「あーごめんね?邪魔して」
『いえ。別に』
子供達が足元で未だ騒ぐ中、
小声で話しかけてくる萩原だが、
Aは特に視線を合わせず、ポツリと言葉を零した。
覚えているかどうかは分からないが、
Aにとっては、あまりニコニコと接する気はしない相手。
先日の北川との一件がなくとも、
あのBarで見かけただけではあるが、
軽いイメージのこの男にはあまり良い印象はないのだ。
スケッチブックとサッカーボール_4→←スケッチブックとサッカーボール_2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
122人がお気に入り
122人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:white12 | 作成日時:2019年11月29日 22時