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「祥子さんと一緒だから、大丈夫」


にこりと見せるその表情に、ネガティブな感情は見られない。
彼は“覚悟”を決めているのだと―――翔はそう悟った。


ならば、全力で祝おう。
大切な片割れが、自分で決めた未来を歩むというのなら
君が君らしくいられるように
見守り 支えていきたい―――


「何か出来る事があったら言ってくれ。俺も、手伝うし」

「ありがと、翔」

「七汐の家族(妻子)は、俺にとっても“家族”になるんだからさ」



テーブルの向かいから、小さく差し出された拳に
七汐もまた、拳をこつんとあてた。


「俺も―――翔の事は応援してる」

「ははっ。俺も、姫ちゃんも……まだそう言う時期じゃないけど。
いつか七汐達に“続ける”ように頑張るよ」




―――七汐が
―――翔が

誰を好きになって 誰と家族になって どんな道を選んでも
  俺はお前の 家族(味方)だから……




「とりま。二人とも“おめでとう”ってことで、乾杯」


テーブルの珈琲カップを差し出す翔に、「珈琲だけどな」と言いながら、七汐も自らのカップを傾けた。




Glass 64 :杠葉→←Glass 63 :家族



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作者名:kohaku | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年11月12日 22時

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