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彼女の育った土地
彼女の育った家
彼女を育てた両親―――
「大切に―――されているんだね」
「ん?」
独り言のような七汐の言葉に、ストローを咥えたままの祥子が振り向く。
大切に育てられた貴女だから
いい加減な覚悟で 傍にいたくない。
誰かを守るという事は
―――それだけの重みを、背負っていくという事なんだ。
「素敵なご両親にお会いして、ますます祥子さんを、大事にしたいって思ったよ」
「―――……。もっかいゆって?」
「嫌です」
詰め寄る祥子に、七汐は待ったをかけた。
ご両親がいつ戻ってくるかもしれない
「じゃあ、後でええわ。その話、きちんと聞かせてな?」
「ははっ」
―――その反応、絶対聞こえていたでしょ。
プライベートの彼女は、素直で、少し意地悪で
そして、可愛い。
予想外の展開ではあったが、
また一つ、知らない彼女を知った事で
祥子への“好き”の気持ちと 決意が深まっていくのであった。
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