Place α チョコより甘く（リクエスト） �� ページ2
バレンタイン―――
それは全ての女性の幸せや結婚を司る女神・ユーノを奉る、ローマの祝日だった。その起源を唱えれば、血を纏う悲しい物語が存在する…
とはいえ、この日は家族や恋人など大切な人に贈り物をする事が古からの慣わしとなっている。伝統行事にあやかろうと、デパートは多くの客で賑わっていた。
「きゃぁ！可愛いッッ！！シェル、これなんてどう？！」
青紫の瞳を輝かせ、品のあるシルエットが美しいフレアスカートを手に取る白檀。
どう見ても白檀用ではないスカートを視て、ルスネは苦笑いを浮かべた。
「白檀さん…今日は、シェアハウスの皆様へのバレンタインギフトを選びに来たのですよね？」
「ちょっと見て！あれなんてどう？！」
毎度ながらに脱線する白檀を、優しい笑顔で咎めるルスネの腕を引き、女性服売り場を縦横無尽に動きながら、「美人が足を出さないのは罪だ」との完全持論を展開させる。
「ふふっ……」
ルスネは困った顔を見せながらも、毎度こうして白檀の買い物に付き合ってくれるのだ。
そう言えば、と白檀はルスネの周りをきょろきょろと見渡す。
「今日はルクナさん、大丈夫だった？」
「兄さん…ですか？」
「ほら、“バレンタインギフトを探しに行く”なんて言ったら、ルクナさん飛んできそうじゃない……」
首をかしげるルスネ。
彼女の兄、ルクナはルスネの事を溺愛している。その様子は、シェアハウスでのやり取りを見ていれば一目瞭然である。美人なルスネに知らぬ男が声を掛けようものならば……と、想像しただけで石化しそうだ。
少し天然要素のあるルスネの首傾げな仕草は、とても可愛い――。
そして、可愛いなどと思っている自分をどこかでルスネに見られていれば、妹大好きなルクナが目を光らせて飛んできそうだ…。
「ふふっ！大丈夫ですよ？今日は白檀さんと二人でお買い物ですと、伝えておりますから！」
「そう！」
と、笑顔を向けつつも、女性服売り場に居る数少ない男性の視線は、確実にルスネに集まっている……。
(一番男性の少ないエリアにいるはずなのに…この注目度―――。無自覚美人は怖いわね)
「ねぇシェル、このフレアスカート(膝丈)なんてシェルに似合うと思うの！」
「あら！淡い色合いが、白檀さんの黒髪によくお似合いだと思いますよ！」
満面の笑みで返すルスネ。
(ああ今、さらりと拒否されたよね…)
Place α チョコより甘く（リクエスト） �□�←Place 36 撫子の会 ��
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名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» 了解です！ (2021年2月14日 22時) (
レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 桜雲さん» リクエスト有難うございます！そして毎度、鈴花さんを我が子のように登場させて頂いており、感謝しております！！是非書かせて頂きます！ (2021年2月14日 22時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - 名無しのチートさん» ご指摘有難うございます！右手記載のあった2か所を修正させて頂きました。また気になる点がありましたら、ご指摘下さい！ (2021年2月14日 22時) (レス) id: d6f223475b (このIDを非表示/違反報告)
桜雲(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいています！リクエストなのですが、もしよろしければ鈴花vs理玖さんが見たいです！お体に気を付けて頑張ってください (2021年2月14日 22時) (レス) id: a765f4403f (このIDを非表示/違反報告)
名無しのチート(プロフ) - kohakuさん» すみません...すっごい言い忘れてました...サンズ左利きです......(すごい今更感) (2021年2月14日 21時) (レス) id: 221a08961c (このIDを非表示/違反報告)
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