3.ローストチキン ページ3
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放課後、机に突っ伏していたら何かにはたかれて、顔を上げる。
お腹空いたから、せっかくローストチキン食べる妄想してたのに。
どうせ樹でしょ、なんて思って「もー、なに…」って言おうとしたら
北「これ、置けないんだけど」
「…え。あ、ノート…ごめんごめん、」
私をはたいたのは樹じゃなくて、数学のノートを持った北斗だった。
私が机いっぱいに突っ伏してたから、返ってきたノートを置くスペースがなかったんだ。
「ありが…」
北「こんな付箋だらけのノート、一人だけだぞ」
「へ、」
そんな皮肉を言い残して、また無表情のままその場からいなくなった。
私はというと、驚きのあまり開いた口が塞がらない。
北斗がいつもより嫌味ったらしいから？
違う。別れてから北斗があんなふうに絡んできてくれたのが初めてだったから。
北「慎太郎、この子起きたらこれ渡しといて」
慎「あぁおっけー！」
他の女子が同じように机に突っ伏してても、その子のことは起こさずに隣の席の森本くんに渡すよう頼んでる。
いったい、どういう風の吹き回し？
…はたかれた部分が、ちょっとだけ早く脈打つ。
樹「うわお前なんでこんな付箋だらけなの？」
「数学苦手なんだもん」
樹「いや関係ねえべ、板書書き写すだけだし…てか、なんか顔赤くね？」
「…うるさい」
今更北斗にドキドキすることなんて、絶対にない。
心臓が少しだけうるさいことも、ノートを持つ手が震えていることも
全部、気のせいだと思いたい。
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くみ(プロフ) - 更新ありがとう御座います！拗らせ北斗くん大好きです！続き楽しみにお待ちしてます！ (11月21日 13時) (
レス) id: ac351487ee (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 続き読みたいです。 (7月29日 16時) (レス) id: c9c9d458e3 (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - 早く結ばれてほしい、別れた理由知りたいです。 (2023年1月8日 16時) (レス) @page35 id: 541c7ab773 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫野
| 作成日時：2022年11月26日 22時
