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この関係を続けて
もうすぐ半年になる
大野さんは私より6つ年上で
この部署に配属になってから
とても親切に色々教えてくれた人
30歳ですでに主任で
すごく尊敬できて
大人で
かっこよくて優しくて
恋に落ちるのなんて簡単だった
「経営企画部の大野さん今日もかっこいい」
なんて
受付嬢の会話は毎日のように聞いていた
「あぁ
既婚者じゃなかったらなぁ」
「いいじゃん
プラトニックラブ狙っちゃう？」
「きゃー」
なんて会話も。
指輪もしてないから
もしかして...
なんて
淡い期待を抱いていたが。
ある冬の日の接待で
取引先の方々に飲まされ
ぐだぐだになってしまった私を
「Aさーん
もう一軒行きましょうよ」
なんて
肩を抱かれ
連れて行かれそうになった時
「すみません
Aは今日はこれで失礼させて頂きます」
「え？」
そう言って大野主任は
取引先の方から私を奪うと
振り返りもせず
タクシーを捕まえて乗り込む
「ちょっと大野くん」
さすがに
取引先の方もだまってはいない
「こんなことして」
そう続けようとした先方に
「こんなことしてるのは貴方では？
こんなことをするようなところとは
取引しなくても構いませんから」
そうピシャリと
黙らせて
「運転手さん
お願いします」
と
冷静に告げて
その場を後にした
「大野主任...
すみません...
私のせいで...」
ぐだぐだな中
なんとか謝る
「いいか
今後こういうことは
勧められても絶対にすんじゃねぇぞ」
完全に怒っている顔をしていた
「はい」
いつも温和で
怒っている姿は見たことがなかったのに
その時
初めて大野主任に怒られた。
でも
不謹慎だけど
嬉しかった
そこで一気に
好きが溢れてしまい
タクシーを降りて
部屋まで送ってくれた大野さんに
「好きです」
と
告げた
大野主任は驚いた顔をして
すぐに目を逸らし
「俺
結婚してるから」
そう言って
背中を向けた大野主任に
もう一度
「知ってます
でも
好きなんです」
そう伝えた
立ち止まった大野主任は
ゆっくりと振り返ると
とても切ない顔をしていて
そんな顔を見てしまったら
「好きです」
そのまま抱きついてしまった
.
すると
すっと
大野主任の腕が私の背中に回り
私を抱きしめ
「...ごめん
俺も好き」
思ってもいなかった言葉に驚き
大野主任の顔を見上げると
「ごめん」
もう一度謝られて
そのままキスをくれた
.
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ことら(プロフ) - コメントありがとうございますm(__)mとても励みになりました！頑張ります。 (2020年1月26日 20時) (
レス) id: 3fdd75fac9 (このIDを非表示/違反報告)
umi(プロフ) - 色々と複雑な気持ちの中で書き続けてくれてありがとう。私は潤担なので比べ物にならないけど心中お察し致します。辛い時は休んでいいです。ゆっくりでも最後まで更新して頂けると嬉しいです。 (2020年1月26日 11時) (レス) id: 70b1e6f34a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことら | 作成日時：2019年12月5日 7時
