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｢よかったじゃん、Aちゃん!｣
｢うん!これもミヤちゃんのおかげだよ｣
そんなことないよ〜、とニコニコ笑顔のミヤちゃんは今日も可愛い｡そして眩しい｡
この世界には赤血球がものすごくたくさんいるというのに、どういうわけだかミヤちゃんには頻繁に会うことができる｡同期だから方向が似ているのか、ミヤちゃんが引き寄せ体質なのかは分からないけれど、私としては万々歳だ｡おかげで近況報告とかもできるし｡
ミヤちゃんに好中球さんの友達ができたと伝えると、自分のことのように喜んでくれた｡はあー、いい子すぎる｡
｢ミヤちゃん、なんか嬉しそうだけどいいことでもあった?｣
｢えへへ、さっき血小板ちゃんに会ってお話したの｡可愛くて癒された〜｣
そう言うミヤちゃんも可愛いよ〜!
できることなら私もその場にいたかった｡血小板ちゃんとミヤちゃんとか可愛いがすぎるじゃないか｡
｢あれ?赤血球ちゃん?｣
さっきまで話題になっていた4989番さんが手をひらひら振ってやってきた｡偶然でもお友達に会えるのは嬉しい｡
｢あ!4989番さん、お疲れ様です!｣
あれ?ミヤちゃんも4989番さんもニコニコしゃべってる｡
もしかしてだけど｡
｢ミヤちゃん、4989番さんとお知り合いなの?｣
｢うん!もしかしてAちゃんが言ってた白血球さんって4989番さん?｣
私が頷くとミヤちゃんはすごくびっくりしたみたい｡目をまん丸にしてる｡
｢3010番ちゃんが言ってたミヤちゃんって赤血球ちゃんのことだったんだねー｡偶然って本当にあるんだ｣
4989番さんが笑いながら言う｡
本当だよ、偶然にもほどがある｡っていうかミヤちゃんのコミュ力半端ないな｡
｢あ!もう私もう行かなきゃ!｣
もっと話したいことがいっぱいあったけど、これ以上休憩しているわけにもいかなくてミヤちゃんが酸素を持って立ち上がった｡
｢ごめんね、Aちゃん!4989番さん!じゃあまた!｣
｢ミヤちゃん、肝臓はあっちだよ｣
｢え!?嘘!?｣
目的地の逆方向に走り出そうとするミヤちゃん｡思わず指で行き先を教えてしまう｡うーん、ミヤちゃんのためにならないとは思うけどついつい助け船出しちゃうんだよなあ｡
かくいうミヤちゃんは、ありがとう!とか言いながら今度は正しい方へ走っていった｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年9月19日 17時
