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｢もうあれはとっととくっつけるべきですよ｣
｢うん、そう思うんだけどね｣
ただいまベンチで49さんたちと駄弁っております｡私はグルコースを両手でしっかり持って、他の皆さんは憩いの茶を片手に｡いや〜超楽しい｡
｢だってだって!ミヤちゃん、あの好中球さんのこと好きって言ってましたもん〜!あの好中球さんだってミヤちゃんのこと絶対好きじゃないですか!目で分かりますよ!｣
話題は恋バナ｡私のじゃないよ?好きな人いないし｡
ミヤちゃんとあの片目隠れてる好中球さん、たしか1146番さんの話｡前に26さんと約束した報告会を現在進行形で実施中｡はあ〜、人様の恋バナめっちゃ楽しいな〜!最低とか言うなよ、ちゃんと応援はしてる｡
20さんが好中球さんをフォローするように言った｡
｢1146番も赤血球ちゃんのこと好きなんだよ?でもなかなか進めないらしくてさ｣
｢ただのヘタレじゃないですか〜!｣
あらやだ思いっきりグルコースかじっちゃった｡キーンってする｡でもそんなこと気にしてられるか｡
｢何で細菌とかウィルスに対してはガンガン突っ込んでいけるのに好きな女の子には弱気なんです!?おかしいじゃないですかー!｣
｢待って今日のAちゃんめっちゃ荒ぶってんじゃん｣
26さんは私の一刀両断っぷりにお腹抱えて笑ってる｡いや笑い事じゃないですよ本当｡
｢Aちゃんは本当に赤血球ちゃんのこと大好きだね｣
49さんがもはや感心したようにそう言う｡
｢だってミヤちゃんは私の大事なお友達ですから｣
そりゃそうでしょ、当たり前じゃない?友達のことは大事だし大好きだよ｡
すると26さんが興味津々といった様子で聞いてきた｡
｢じゃあさ、俺らのことも大好き?｣
ワクワクして私の答えを待ちわびてる26さん｡なぜか20さんがやめてやれよって26さんのことを止めていた｡
何でそんなこと聞くんだろう｡
｢大好きですよ?｣
お友達だもん｡当然じゃん｡
首をかしげて答えると、26さんと20さんがピシッと固まってしまった｡ホワイ?
｢そ、そっかー、大好きかー……｣
尋ねてきた26さんが帽子をちょっとずらしてお茶をすすった｡20さんも帽子を目深にかぶってるし｡え、どこに照れる要素があったんだ?
｢Aちゃん、そういうとこあるよねー｣
49さんがのんきにそんなことを言ってきた｡そういうとこ、とは何ぞや｡
｢……褒められてないことだけは分かりました｣
それだけ返すと49さんは至極に楽しそうに笑った｡マジでわけわかめ……｡
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作者名：futureblue�鏡� | 作者ホームページ：http:/
作成日時：2019年9月19日 17時
