小さな詮索_2 ページ34
何より奇妙なのは、
2件の報道は、
一瞬騒がれたのみで、ぴたりと止まっていることだ。
普通なら、
ワイドショーやその他報道番組で、
コメンテーターを交えながら色々と騒がれる事案だ。
しかし、翌朝のニュースや朝刊での報道以来、
大物芸能人の不倫や、有名歌手の麻薬所持のニュースにすり替えられるように、
今や、ピタリと報道は止まっていた。
(…誰かの、何かの力が働いてる、ってのか。
…警視庁なら…。
公安、か…？)
そして、
安室の、
ゼロの…、
降谷の、表情。
爆破があった後。
喫茶店ポアロの店員”安室”は、あの、米花公園で会った時も、
ずいぶんと険しい表情をしていた。
それと、先日。
彼に詮索した、
ここ、BAR Adler前での狙撃事件。
軽くあしらわれたが――
(ビルの爆破。銃殺...、狙撃。
まさか…組織の…。
…って、公安が関わっていたとしても、
それが全て組織に関係するとは限らねぇ。
…考え過ぎ…だよ、な…)
「…ホォー。
君も、何か臭いますか…？」
ふと、目の前に現れたのは、
今や自身の家の主である、沖矢 昴。
狙撃手の鋭い目で、
男が倒れていた、という場所から、
周囲に視線を、向けている。
この場所にいるターゲットを狙うなら…
と、思案しているのだろうか。
「昴さんも…
怪しいと、思ってる？」
「さぁ…な。
しかし、おそらく、”彼”が絡んではいるのだろう、な。」
(…安室さんの、
降谷さんの、こと…か)
「…暗くなる前に、早く帰った方が良いですよ？」
“沖矢昴”の口調で、
コナンを嗜めるセリフ。
――最近、どこかで、誰かに、言われたようなセリフ
しかし、
一瞬思案するも、コナンはそれ以上特に気に留めることはなかった。
そして、鋭い眼で辺りを一瞥すると、
じゃあね、と、
スケボーにのり、そのまま米花町へと帰っていった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 143人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
white12(プロフ) - さちさん» >さち様 とても嬉しいコメントありがとうございます！大変励みになります。更新にはややムラがあり申し訳ないですが、これからもご愛読頂けたら嬉しいです！ (2019年7月23日 8時) (
レス) id: 1425135a30 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年7月23日 2時) (レス) id: 546dffdabd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：white12
| 作成日時：2019年7月21日 10時
