あなたの絵を私の手で【歌い手】

10話 ページ11

坂田side




今日は久しぶりにAと遊びに行く


前までは二人でって事もあったが、最近は五人でいたりお互い忙しかったりで、そういうのがなかった


坂(めっちゃ楽しみやな〜！)


貴「坂田君やっほ〜」


坂「Aおはよー！」


貴「どこ行く？」


坂「カラオケ行かへん？」


そう言うと目を輝かすA


貴「行こ！最近行けてなかったの！」


Aが賛成したところで、久しぶりにのんびり話しながらカラオケに向かった


〜カラオケにて〜


坂「俺もカラオケめっちゃ久しぶりやわ〜！どっちから歌う！？」


貴「一緒に歌おうよ！」


坂「おお！何歌う〜？」


そんなこんなで時間があっという間に過ぎていった


貴「…ふぁ」


坂「A寝不足なん？」


ふと、欠伸をしたAが気になった
いつもはしないから珍しい


貴「うん、実は今浦田さん以外の方のイラスト依頼受けてて」


坂「そうなん！？凄いやん！」


貴「ありがと〜。それで力を入れてたら最近いつも寝るのが遅くなって…」


そう頭を搔くA


坂「うらさんにはそれ言ったん？」


貴「言ってないよ〜。これ言ったのも坂田君が初めて。1人ででも前に進むために頑張ってるんだ！」


坂「え〜、なんか急にかっこよくなってるやん！応援しとるで！」


貴「えへへ…。ありがとう！」


坂(Aも、俺らがいなくても大丈夫になっていくんやなぁ。なんや寂しい気もするな)


兄離れされるような気持ちになりながら、その話を終えた


貴「あ、そろそろ帰る？」


坂「これ歌ってから帰ろ！」


貴「了解！」


坂(俺も頑張らなあかんな！)


1人で前に進もうとするAに背中を押された気がした

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