【鬼滅の刃】心無しの唄

弐拾参話 変な子 ページ24

「あんたねェ、また指切ったの？」

「伊之助のおしめをつくってあげようと思ったんですけど難しくって」

あははと申し訳なさそうに笑う琴葉だが不器用にも程がある

「何回目だと思ってるの？学習しなさいよね」

出会って数日経ったがこの女大分頭が鈍い

本当にこの子はココに来て正解だ

この子1人じゃ赤子を育てながら生きていくなんて不可能な話

「伊之助見ててあげるから手当しに行きな」

琴葉はごめんなさいと頭を下げて慌ただしく部屋から出ていった

「アンタも災難ね。あんな母親で」

伊之助を腕に抱え1人呟く

「童磨も童磨よね。あの子を寿命まで置いておくだなんて」



そう。童磨は琴葉を食べずにずっと置いておくと言ったのだ

「はぁ？アンタ今まで女なら食べてたじゃない」

「琴葉は頭は鈍いけど心が綺麗だからね」

「心が綺麗な人が近くにいると心が安らぐものなんだよ」

「Aも同じくね」

呆れてものが言えなかったがアイツが決定したのだから逆らう義理はない

琴葉が来てからというもの私も童磨も何だか少し変わった様な気がしてしまう

「琴葉は変な子だよ。本当に」

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