【鬼滅の刃】心無しの唄

捌話 子守唄 ページ8

風呂から出て寝る準備をしているが先程から後悔の波が襲う

(なんであの時入っちゃたんだ？？)

(裸を見られるのに羞恥心がある訳じゃないけど)

はぁとため息をついていると母が部屋に戻ってきた


先程の行為を目撃してしまった為少し気まずい

母に悟られないようにいつも通りの自分を装う

布団を敷いて灯りを消す

今日のお風呂や母の事があって中々寝付けない

するとそれに気づいた母が話しかけてきた

「A眠れないの？」

「だったら、子守唄歌ってあげる」

子守唄なんて歌われる程小さくはないんだけどと思ったが母は子守唄を歌い出す

母の声はとても綺麗だ

昔は日本一の声とまで言われたと母は語っていた

失敗だらけで頭の悪い母の唯一と言っていい良さだった


そう言えば昔よく歌ってくれていた様な気がする

気づけば私は眠りに落ち夢を見ていた

母の腕に抱かれてスヤスヤと眠る赤子の私

穏やかな声で子守唄を歌う母

今、思えばあの時が1番幸せな時だったのかもしれない


そうして私は深い眠りについた

この夜が母との最後の夜になるとも知らずに

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