お医者さんのやぶくん［HSJ］

9 続き(1) ページ10

知念が火傷した翌日


今日はJUMP全員で雑誌の撮影


メンバーは楽屋に来るなり、知念の手を見て驚いたり、心配したり…


その度に俺は大丈夫って説明したよ笑


それでも、メンバーは知念に超過保護


ソファに座らせたり、お茶をいれてあげたり、スマホを操作してあげたり…


火傷したのは片手だけなのにね笑


知念も知念で、されるがままに皆に甘えてるし笑


あ、そろそろ撮影始まるな


宏「皆〜、行くぞ」


俺の号令でぞろぞろと動き出したメンバー


知念も立ち上がったけど、前には進まず…
包帯の巻かれた自分の手を見つめて不安そうな顔


涼「どうした？手痛いの？」


涼介に聞かれ、首を横に振る知念


侑「こんな手で撮影するなんて、大丈夫かな…」


あぁ…やっぱり心配だったのね


あまりに暗い知念に、俺も声を掛けようとしたけどやめた


涼「大丈夫だって！上手く隠したら。オレらもサポートするって言ったでしょ？」


侑「…うん」


ほら。涼介に任せて正解
さすがの対応力(笑)


宏「おーい、早く行くぞ。みんな待たせちゃう｣


涼「はーい、今行きまーす」


涼介が歩き出すと、今度は知念も一緒に付いて来る


さぁ、撮影だ


…と気合を入れてから約2時間後、全ての撮影が終わった


知念については、スタッフさん達とも相談しながら上手く隠しながら撮ることが出来た


やっぱりプロはすごいね
あの手この手で上手くやってくれる笑


知念も最初は表情が硬かったけど、進むにつれてコツをつかんだみたいで


こっちが心配する必要は皆無だった笑


宏「おつかれ〜」


メンバー数人はこれから別の仕事やら予定がうまってるみたいで早々に出ていく


結局残ったのは俺と知念と涼介の3人だけ


ちょうどいい。ちょっと知念には付き合ってもらおう
ついでに涼介もね笑


宏「知念〜、ちょっといい？この後大丈夫？」


侑「ん？大丈夫だけど…」


よかった。じゃあ、頑張ってもらおうかな


宏「今から診察室行こうと思うんだけど、来てくれる？涼介も一緒に」


このひと言で、俺が言いたいことが分かったのか表情が曇る知念


対して、涼介は不思議そうな顔


涼「いいけど…今日診察の日だっけ？」


宏「違う違う。知念の手、消毒しようと思って｣


そう言うと涼介は納得したみたい


涼「なるほどね。知念、行こっか」


さっきから黙り込んでいる知念を見ると、既に泣きそうな顔に…


知「…やだ…泣」


あらら…相当怖がってるね


さて、どうしようか笑

9 続き(2)→←9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す