たたりギツネとコックリさん【７】 ページ17
ナツメ「まあ、イナリがお婆ちゃんに感謝しているのは分かったけど・・・」
アキノリ「たたりギツネになって人間の体を狙うのと、それと何の関係があるんだ？」
イナリ「それは・・・お婆さんに恩返しがしたかったからです」
A「恩返し？」
イナリ「・・・お婆さんは長い間、旦那さんと一緒に豆腐を切り盛りしていて、お店で作る豆腐や油揚げはとても美味しいと街中の評判でした」
イナリ「でも最近、旦那さんが亡くなってしまい、お婆さんは一人でお店を営む事になったんです」
イナリ「一人ぼっちになってしまったお婆さんに恩返しがしたい。でも、神社に仕える身の私は、ここから外に出ることは出来ませんでした」
イナリ「そんな悔しい気持ちが積み重なり、私はいつしかどんな事をしてでも、例え他の誰かを犠牲にしてでも、お婆さんの役に立とうと思い詰めていったのです」
イナリ「そんな時でした・・・近くの学校で、狐の霊を呼び出すコックリさんが流行りだし、その影響で私は神社の外に出ることが出来たのです」
イナリ「そしてお婆さんのお店の手伝いをするために・・・人間の体を借りようとしたのですが・・・人間達は私が憑依した時のショックに耐えられず、皆意識を失ってしまったんです」
A「だから幻魔を憑依させることが出来るお兄ちゃんを狙ったんだね」
ナツメ「お婆ちゃんのお店を手伝うために・・・」
アキノリ「悪気は無かったんだな・・・」
キュウビ(ラ)「イナリよ、恩返しのために店を手伝いたいという気持ちも分かるがな・・・。商売にしろ、人生にしろ、潮時というものがある」
キュウビ(ラ)「人間に迷惑をかけてまで、お前の気持ちを押し通す事が、果たして良い事だろうか？」
イナリ「・・・ごめんなさい、もう人間に迷惑はかけません。皆さん、どうもすみませんでした！」
ナツメ「でもさ、その姿のままお婆ちゃんの所に行く事は出来ないの？」
キュウビ(ラ)「残念だが、それは出来ない。神社に仕える妖怪は、妄りに人間に姿を見せることは禁じられている」
ナツメ「そうなんだ・・・」
A「何か他に方法は・・・」
アキノリ「あっ！そうか！姿は見せられなくても手はあるぞ！」
ナツメ&A「「えっ？」」
イナリ「・・・？」
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MARIE - トウマのキャラ崩壊がめっちゃ好きです！ (2019年8月30日 9時) (
レス) id: ccbbf703ea (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - サーヤさん» コメントありがとうございます！これからのトウマ君のシスコンっぷりを楽しみにしててください！ (2019年4月19日 14時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
サーヤ - トウマのシスコンっぷりがヤバくて爆笑してしまいましたこれからも更新頑張って下さい！ (2019年4月18日 11時) (レス) id: 54ff568ae5 (このIDを非表示/違反報告)
ベルナデッタ(プロフ) - 白銀水龍さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです！映画版の話は現在この作品と掛け持ちしている妖怪ウォッチの作品が完結して気が向いたら作ろうと思っています。 (2019年4月16日 1時) (レス) id: d89a449142 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 面白い！これの映画バージョンが見てみたいです！ (2019年4月15日 23時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベルナデッタ x他1人 | 作成日時：2019年4月6日 16時
