半狂者【おそ松さん】 (ページ7)

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裏side ページ7

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「人に気をつけて」

「人に気をつけて」

互いが違うことを言うはずの双子が、何故か同じことを言っています。

「……どうしたの、二人とも」

それを見かけたおばあさんがたまらず声をかけました。

「……ふふ、一松兄さんには気をつけて」

「手ぇ出しちゃダメだよ、一松」

双子はまるで、これから起きることを知っているかのように笑います。

「……はぁぁあ

その様子じゃ、Aにもおそ松兄さんにも言いそうだね」

おばあさんは、籠の中に入っていた拳銃を取り出すと乾いた発泡音を発し二発、打ち込みました。

「Aは僕のなんだから、余計な告げ口しないでよね」

おばあさんは、何事も無かったかのように家へ戻りました。

·

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「やっほー、一松

お兄ちゃんが遊びに来たよー」

「……おそ松兄さん」

おばあさんの家に、猟師がやってきました。
とても嬉しそうに笑っています。

「ねぇ一松ぅ

ちょっとさー、物置入っててくんなーい？」

「は、なんで」

おばあさんは目を見開いて理由を聞くも、なかなか理由を言わないおそ松を見て「イヤだけど」と答えました。

「そんなこと言わずにさー、ね？

おねがーい」

「なんで入らなきゃいけないの？」

「＿＿だからぁ

物置入ってればいいの、わかった？」

お兄ちゃん、素直に言う事聞かないと一松の事殺しちゃうかも。と満更でもなさそうに言う猟師を見て、おばあさんはしぶしぶ物置へ入ります。

「……あっはァ、馬鹿だなぁホント」

薄暗い物置の中で、おばあさんはニヤリと笑いました。

＿＿＿＿すべて僕の計画通り。

＿裏side END＿