七瀬家の妹は女優さん

この顔に弱い ページ18

『あ、大和さーん！』


今回のドラマは母が再婚した相手の男性に息子がいて…みたいなお話で私と大和さんのW主演


兄と同じグループの大和さんは優しくてついつい声をかけちゃう


「お、Aちゃん久しぶり」


大和さんはニコニコ笑うと私の頭をポンポンした


『そういえばこの間のアイナナの新曲すごく良かったです』


「ソウが作った曲だから聞いたら喜びそうだな」


もちろんリクとかタマとかもと言う大和さんはどこか誇らしげだった



『大和さんは？』


「え？」


『大和さんは嬉しい？』


二階堂大和さんは仲間思いの優しいお兄さんだからこそ自分のことはあまり言ってくれない


「そりゃ、Aちゃんに褒められたら嬉しいよ」


『じゃあ次のライブ行ったら大和さんのペンラ振るね』


「ちょ？！」


『だって大和さんうれしいんでしょ？』


「いや、でも…リクとかタマは？」


『いっつも応援してるし』


「あ、ほらイチとかは？」


拒否されてるようでむくれる私に大和さんはオロオロしだした


「ほら、君のお兄さんの圧が怖くて…」


『陸にぃ怒んないじゃん』


「いや、もう1人の」


『天にぃのせいで大和さんを応援できないなら私天にぃに事前に伝えとく！』


「だめだめだめ！」


『もう！大和さんのケチ！！』


「じゃあひっそりやってくれるなら…」


『ひっそり？？』


めちゃくちゃなことを言い出した大和さんに私史上めちゃくちゃ可愛いと言われた顔でお願いしてみた


『おねが〜い大和さん』


「ぐっ…」


_______________________________


「ねぇ、二階堂大和」


「…はい」


「この間、Aから連絡があったけど僕がそんなに怖い？こんなに優しいのに？」


「いえ、優しいです…」



数日後に九条天に圧をかけられている二階堂大和が見られたとかないとか

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