ちゅー ページ15
「うわっ?!ビビった!?」
放課後、先生に呼ばれていた悠が誰もいないと思い教室へ入るとAが悠の席で眠っていた。
コイツ帰ってたんじゃ?と思いながら、もう一度Aを見ると横に小さいメモが置いてあった。
′はるちゃんと一緒に帰りたいからねてるね!絶対おこしてね!′
「寒いんだから先に帰ってたらいいのに…体も冷えてんじゃん」
悠が寝ているAの頬を撫でるように触るとひんやりとしていた。王様プリンのブランケット(多分環の)はかけていたが寒そうだったので悠は自分のブレザーをかけると、
隣に座りまじまじと顔を見た
(やっぱりAって可愛いんだよな顔は)
その時、突然この前にAが読んでいた少女漫画の一コマを思い出した
__________
「何読んでんの?」
『少女漫画だよ!ここで放課後寝ているヒロインに当て馬役のイケメンがちゅーしちゃうの!』
「へぇー、当て馬がキスするんだ」
『私は当て馬の人が好きだからここ大好きなの!』
____________
悠はそれを思い出し、無意識にAの顔に自分の顔を近づけた
(このままキスしたら俺のこと好きになるかな)
(それとも最低だってビンタされそう)
でも…と考えながらAの頬に手を添えると嬉しそうに突然ニコニコし出し、モゾモゾ動き出したので、悠はありえない早さで顔を離した
『そうごさぁん…うふふ…すきぃ』
「…腹立つ、なんで俺の名前じゃないんだよ!起きろ!」
ニコニコの正体が壮五だと知ると、悠はAを一刻も早く夢から醒ますために揺さぶり起こした
『…あれ?悠?』
「俺と帰るんだろ?行くぞ」
『あ、待っててば!あれ?ブレザー?』
「それは俺の返して」
『悠…』
「な、なんだよ」
次の瞬間にAは悠の背中にダイブした
「いった?!なんだよ?!」
『優しい子だなぁ!!』
「撫でんな!」
こんなことならキスでもしてやれば意識してもらえたのでは?と考えた悠だがこの距離感も悪くないとも思うのだ
604人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
むーんらいとでぃすこ - なつめみくさん» 七瀬が待ってますよ、、ありがとうございます!! (2月3日 16時) (レス) id: 0bd85d7a55 (このIDを非表示/違反報告)
むーんらいとでぃすこ - あまねさん» あわ!!!ありがとうございます!!! (2月3日 16時) (レス) id: 0bd85d7a55 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - 大丈夫大丈夫、、、三月、ちょっとだけ、ちょっとだけ七瀬家になってくるだけだから、、、、。 てんてんかわいいよぐへへへ (9月24日 19時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - ああああああああああすき!!、! (9月2日 12時) (レス) @page17 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:むーんらいとでぃすこ | 作成日時:2023年7月17日 0時