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とうとう大会


手首の痛みも随分前に治って不調はなし


ちなみに俺は4番で雅人は5番


俺ら二人はバスケチームでも優秀な方でポイントガードやセンターを任されている


試合練習も完璧だったし文句無しのポテンシャル


アイツらがいなければ


ファージャ「A〜!
頑張れー!!」


ダルメシア「勝つんだぞー!」


家族応援席に人間の姿で


普通に私服で居るとか聞いてない


ちらっと見るとかじゃねぇの?


家族応援席使ってんのあいつらしか居ないのなんで?


みんなの親どこ?


ヴェール「ウェア姿も素敵ですわよー!」


貴方「あー、どーもー」


かるーく手を挙げると別の場所から悲鳴が上がる


お前らに手振ったわけじゃねぇよ


まじ集中しよ


しばらくすれば試合開始のホイッスルが鳴る


ボールの跳ねる音とシューズの音、そして声援


特にアイツらの


この空間結構好きなんだよな


[ガコンッ]


俺がシュートを決めれば湧き上がる観客達


でもそんなの気にならない


バスケは集中力だ


一瞬の隙でも見せればボールが取られる


他のやつがボールを取られれば奪い返す


これがチームプレイだ


チームプレイをするには、集中力が大事だ


[ピピー!]


2分間のハーフタイム


貴方「あと3回か…」


雅人「おつかれ」


貴方「おつかれ」


2分間のハーフタイムに水を飲まないのは俺の中で決まり


なんでかって?


水飲みに行って女に囲まれて試合に遅れたことがあるからに決まってんだろ


ハーフタイムくらい休ませろって


それでも汗は流れる


ウェアの裾を引っ張って汗を拭う


女達から湧く悲鳴


ウルッせぇ


汗くらい普通に拭かせろ


雅人「A、お前の腹が見えてるから悲鳴上がってんだよ」


貴方「あ?腹?
腹ぐらいで騒いでんじゃねぇよ雌豚」


雅人「おい口悪い」


貴方「うっせぇ」


ハーフタイムは終わった


試合は順調だ


あっという間にホイッスルが鳴る


ハーフタイムは20分


俺は女達に捕まらないよう走って家族応援席に行く


貴方「うっしゃセーフ!!」


ハーデス「試合の時より早かったわよ」


貴方「捕まりたくないしな」


「あの、Aくん!」


…ここまで来るのかよおい


振り返れば大勢の女


貴方「あ?」


「これ良かったら!
タオル!」


「いや、私のを!」


貴方「いや、いい」


「じゃぁドリンク!」


「わたしも!
手作りしてきたの!」


貴方「ふーん」

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作者名:まい | 作成日時:2019年6月12日 1時

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