#＿032 ページ32
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柊「はい、ヤり逃げXさん手ぇ挙げて！」
全員「…」
甲斐「挙げる訳ねぇだろ」
柊「そうかぁ、じゃあ、夜の八時まで待つか！
それまでに名乗り出てくれれば
今日、この中から死人は出ない」
逢沢「じゃあ、名乗り出なかったら…」
柊「この中の誰かが死ぬ」
生徒達「……！」
柊「盛り上がって行こうか」
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男子トイレでは、柊が作業をしていた。
海斗「なぁ、A。甲斐、水越。ちょっと話がある。」
『話…？どうしたの？』
翔と海斗はA達に声をかけた。
海斗「ぶっきーは今作業中だ。盗聴の心配は無いだろう。」
甲斐「何だよ、話って」
海斗「…中尾は多分死んでない」
涼音「どういうこと！？」
海斗「さっき、俺と真壁で美術室に行ったんだ。」
甲斐「中尾がいたのか？」
真壁「いや、姿は見てない。
でも、部屋の中が少し見えて、全く同じパンの食べかけが二袋あった。」
光多「でもそれだけで生存確定は無理あんだろ…！」
海斗「あと、遺体の匂いが全くしなかった。
普通なら多少の異臭は漂うはずだ。」
光多「それだって、
遺体を別の場所に隠したり、バラバラにしてトイレに流したとか…！」
涼音「ねぇ、何でそうネガティブに捉えるわけ！？ホントに生きてるかもしんないじゃん！」
瀬尾「でも、生きてたとして、
何で殺したふりなんかすんの？」
甲斐「…俺らに恐怖心を植え付けるためだ」
賢「確かに殺しをやるような奴に歯向かえねえもんな」
逢沢「でも、先生には爆弾がある」
海斗「問題はそこ！
リモコンさえ奪えれば逃げれんだけど…」
甲斐「…だったら俺が奪ってやる」
『……何するつもり？』
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作者名：ちょこみんと。 | 作成日時：2019年3月2日 19時
