#_012 ページ12
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甲斐「大体なんであいつが景山の事なんて気にすんだよ!」
香帆「そもそもぶっきーって澪奈が死んでから担任になったんだよね?
え?だったら、関係ないじゃん」
涼音「しかも、一昨年この高校来たばっかだし」
Aは皆が話している間もずっと上の空だった。
愛華「けど、可笑しくない?
一昨年来たばっかの教師が担任やるなんて」
逢沢「多分志願したんじゃないかな」
生徒達「え?」
逢沢「僕が前に
景山と西宮さんのドキュメンタリー映画撮ろうとしてたのは皆知ってると思うけど
その時、先生が景山と西宮さんをモデルに描いてる事を見た事があるんだ。
しかも、僕が撮影した景山と西宮さんの映像を
全部ダビングしてくれって頼んで来たし」
光多「うっわ」
諏訪「キッモ」
香帆「それ、好きって事?」
光多「マジかよ!それじゃあただのロリっ!」
賢が光多を叩いて監視カメラを見た。
甲斐「言ってやれよ!
自分が気に入ってた生徒が自 殺して、
その自 殺した理由が知りたい、ただの
ロリコン変態教師!ってな」
甲斐はカメラに向かって叫んだ。
海斗「A、何かされてなかったか?」
『何かって……
先生はそんな人じゃないよ。
私は先生のおかげで今普通に暮らせてるから』
翔「…」
Aは少し悲しげに言った。
翔はそれを見つめていた。
諏訪「でも、澪奈が自 殺した原因って言われてもね。
元々心開くキャラじゃ無かったし」
賢「A、何も聞いてねぇの?」
『うん…。
澪奈はいつも弱い所、見せてくれなかった…』
賢「そう…か」
そう言ったAの顔は泣きそうで、賢達はそれ以上問い詰め無かった。
涼音「ねぇ香帆、
よく澪奈とAと一緒に帰ってたじゃん」
香帆「え?まぁ、この中では二人と一番仲良かったかな」
華「いや、景山さんとAちゃんと友達だったのは茅野ちゃんでしょ?
茅野ちゃん何か知らないの?」
さくら「私は…」
香帆「別にさくらだってそこまで仲良かった訳じゃないよ。
ねぇ?」
さくら「……うん」
香帆は焦ったように早口で言った。
さくら「……
(そんなことない。
私は確かに澪奈と…Aと仲がよかった)」
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作者名:ちょこみんと。 | 作成日時:2019年3月2日 19時