一つのストラップ -F.Ryusei ページ25
藤井
「じゃあねっA!!」
『また遊ぼうねっ!!』
10年前。
あなたは覚えているかな。
もう高校生の私を。
流星。
先生
「今日から新学期だ。気合い入れて行くぞ!!」
まだ暑い9月。
窓の外を見つめる。
きれいなストラップを、空に透かせながら。
これはまだ6歳だったあなたが、
お別れの時にくれた物。
藤井
「これ、お守りにしてて。迎えに来るから」
そう言われてもらったストラップ。
それはお祭りで見たヨーヨーのような、
透明な丸にピンクがぽんぽんと描かれた、
きれいなお守りだった。
あなたはその時、俺もあるっ!!と言って
私のではピンクだった所が青くなっている
お揃いのストラップだった。
『…流星。』
あれから10年間、
まだあなたに会える事を願って、
このお守りを持ち続けている。
変かな、笑
でも私は、天然で優しくてかっこいい
流星が好きだったから。
そして、今でも。
先生
「おーい聞いてるか?」
気づいたら先生が私の机の前にいた。
先生
「先生の話聞いてなかったなー」
先生
「この後は聞けよ?笑
転校生がうちのクラスに来ます。どうぞー」
そして視線を教室の前のドアに移すと、
ガラッ
『…え』
先生
「今日からクラスメイトの、」
“藤井流星”
藤井
「藤井流星です。よろしくお願いします」
長くなった髪の毛。
さらに高くなった身長。
変わらない鼻立ちにアヒル口。
目の前にいるのは確かに私の、
待ち続けていた、あなただった。
先生
「じゃあ席はあそこなー」
タッタッタ
近づいてくる足音。
その目指す席は私の隣で、
先生
「じゃあHR終わり!!1時間目実験室なー」
クラスメイトは実験室へと歩き出していて。
藤井
「よろしく。」
『よろしく。』
チャラ
落としたのは、ストラップだ。
え?
藤井
「あ、俺の。」
透明に青の丸いストラップ。
そしてあなたの目に写ったのは
私のストラップで、
藤井
「……ハハッ」
『えっ?』
藤井
「やっぱ、Aや。」
『き、気づいてたの!?』
藤井
「当たり前やん!!」
藤井
「迎えに来たで?
俺の好きな人、Aを」
チュッ
誰もいない教室でただ二人。
待ち続けていた好きな人。
このストラップがあなたと私を、
繋がっていてくれたのかな___
-F.Ryusei
ただ一人違うから -K.Nozomu→←今日という一日 -K.Tomohiro
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りんりん - くるみさん» 返信遅くなってすみませんっ リクエスト以上のものだなんてほんまに嬉しいです!!はましげの了解です。でももう少しで『WESTとちゅー。』終わるので次の短編集でにさせて頂きますっ なので次のもぜひ見て下さいっ ごめんなさいっ (2017年8月4日 20時) (レス) id: a200488d85 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもリクエスト以上のものを書いてくださってますよ!あの!隣の家のはましげの幼なじみの物語が読みたいです!よろしくお願いします! (2017年8月1日 23時) (レス) id: 19ff56a824 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - くるみさん» いえいえリクエスト本当に有難いですっ!!それにドキドキしてるなんて嬉し過ぎます!!どうぞこれからもお願いしますっ (2017年8月1日 13時) (レス) id: a200488d85 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - いつもベタなリクエストしかしないのにほんとに感謝してます!ほんとにドキドキしてます笑これからもよろしくお願いします! (2017年8月1日 2時) (レス) id: 19ff56a824 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - かずさん» リクエストありがとうございますっ!!藤井さんと小瀧さんのは次の短編集でも宜しいでしょうか。神山さんのはここでやらせて頂きます!! (2017年7月31日 11時) (レス) id: a200488d85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:WEST_りんりん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/west_rinkota
作成日時:2017年6月24日 17時