後ろのアイツ #D.S ページ5
『えーそしてこの式が……』
最近まともに授業に集中出来ない。
寒くて、眠くて、
………そして気になって。
私の背中をツンツンとつつく何か。
まあ正体は分かってるんやけど。
「………なあ、やめてや」
重「んー?別に俺何もしてへんよー?笑」
分かりやすすぎる嘘をつくコイツ。
後ろの席の重岡。
仕方ないから体を前向きにして
また授業を受けようとする。
………今度は何さ。
“お れ て ん さ い”
私の背中に指でその文字を書いてきた。
何が天才や。ウザ岡やウザ岡。
とりあえずこんな子供には
構ってる暇なんてないから無視。
するとまた何か書いてくる。
何書いてるか分かっちゃう私は
コイツのせいで背中文字解読能力が鍛えられた。
“お れ さ”
俺さ?何さ。
俺、天使やねん!とかバカげたこと
書くんじゃないやろうなあ。
“お 前 の こ と”
漢字も分かってしまう私は
相当コイツで鍛えられたのだろう。
“好 き ”
「っ、」
重「やーっとこっち向いてくれた」
「……からかってんじゃないよね」
重「素直な気持ちやで」
私が黙り込んでいると
重岡がメモ帳を渡してきた。
重「言えへんねなら紙に書いてや笑」
多分、いや絶対に。
こんなにドキドキしてるってことは
私はそうなのかもしれない。
あんなイタズラ何回されても
ガチギレしないのはそうだからかもしれない。
返事を書いた紙は
勇気が出なくてずっと机に置いていた。
しかしそれは後ろのアイツが
手を伸ばして奪っていった。
「ちょ……」
重「ふーん……授業まだ時間あるしさ」
今先生がプリント取りに行ってる間に
抜け出しちゃおうや。
紙を見た彼に耳元で囁かれた言葉に
私はイェスの返事出してしまった。
後ろのアイツは
返事の紙も
私の授業出席記録も
私の心も全部奪っていった。
_________
友達と背中文字の話になって
それで思いついた話。
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タピオカ(プロフ) - れいれいさん» 抱き枕!めっちゃ懐かしいですね!お久しぶりです!抱き枕ももう一年前になるんですね……いえいえ!コメント嬉しいです!私も一月後半あたりから全然来てなかったんで(笑)リクエスト全然大丈夫ですよ!ありがとうございます! (2018年6月5日 17時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - ミッツさん» すごい待たせてしまいましたが大丈夫ですよ!メンバーが(笑)のんちゃんあたりがあたふたしてるのが安易に想像出来て笑いました(笑)了解です!キュンキュンして下さってますか!ありがとうございます! (2018年6月5日 17時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - ainaさん» ありがとうございます!もう6月になってしまいしばらくこちらに来てませんでしたがこれから頑張りたいと思います!!リクエストですね!良ければまたぜひ(*⌒▽⌒*) (2018年6月5日 17時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - ainaさん» ありがとうございます!今年も精一杯頑張らせて頂きます!……もう6月になっちゃったんですけどね(笑) (2018年6月5日 17時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
タピオカ(プロフ) - みかんタルトさん» 神ちゃんが不憫すぎて(´^∀^`)コメントずっと返せてなくてごめんなさい!! (2018年6月5日 16時) (レス) id: daf09d0f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:タピオカ | 作成日時:2017年12月18日 21時