WEST.の8人目の女の子 (ページ14)

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優しさ② ページ14

ス「次の収録始めるので準備出来次第、集まって下さーい！」

淳「Aいけるか？無理すんなよ」

私「だから大丈夫やって。眠いだけ」

重side
Aは大丈夫って言ってたけど、生理中の女性がいかにも体が冷えそうな薄いシャツと短パン着てたらさすがに俺でも心配になるわ。
楽屋もスタジオも男ばっかだから、女性と体感温度違うやろーし。しかもA気遣いやから、たとえ自分が寒くてもいえない人だから余計心配。

淳「はじまりましたーー！イキスギさんについてったーーーー！今日の担当ディレクターは誰ですか！」

私「はい！！！今回は私が担当してきました！」

濵「おーーAの回久しぶりやな！楽しみや！」

私side
私が担当の回だったから、みんな楽しんでくれるか不安だったけどみんなツッコんでくれたり笑ってくれて一旦ホッとした。
そして収録も順調に進み、みんなで最後のVTRを見ているとき、急にあの生理独特のお腹が締め付けられる感覚がしてきた。
生理2日目にしては,朝からお腹も痛くないし眠いだけだったから、今月は楽な方やと思って完全に油断した。
薬も持ってきてない。しかもさっきからスタジオ寒くて鳥肌まで立ってきた。
でもさっきメンバーに大丈夫とか言っちゃったし、「ほら言った通りや」とか言われるの嫌やから、何としても平然を装うことに決めた。

重side
隣でVTRを見ているAが、さっきから背中をちょっと丸め気味にしている。これは生理中お腹が痛い時にAが良くやる癖やから、やっぱりお腹痛くなってきたんやろな。
でもA強がりやから、さっきあんなに大丈夫って言ってしまった手前、絶対隠し通そうとするのが目に見える。

重「A？大丈夫か？」
マイク通さないようにAに小声で聞いてみる。

私「何が？全然大丈夫やで。それよりVTR集中せい！(笑)」

重side
案の定、上手い具合に交わされたけど、Aめっちゃ鳥肌たってたで。やっぱ寒いけど言い出せないんやろな。このVTR終わったら俺が代わりに言ったろ。