「おねんねのじかんでーす」 ページ20
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「こんこん、おねんねのじかんでーす」
「…ちょっと待って、」
ふわふわの布団の上に、寝っ転がったともひろと、その隣を陣取っているぬいぐるみ。
というか、車内でも帰宅してからも片時も離さなくて。
挙げ句、大切そうに布団を掛けてあげてる。
おい、待て待て。
「おねんね、まだ？」
「いや、もう寝る時間だもんね」
「うん！おやすみー」
「…いやいやいや。ともひろ、ちょっと待って」
「なあに？」
こんこん、ねむたい、ていうてる
ってまたキツネかい。
「Aとおねんね、って言ったことないじゃん！」
一緒に暮らし始めて少し経つ。
でも１度も、今まで１度も一緒に寝たことがない！
別の布団で、というか私はベッドで寝ていたわけで。
今思えばおかしいけど。
だって、これに寝かせてください、って桐山さんが。
「…ええの？」
ともひろがぬいぐるみ抱っこして、とことこ近付いてくる。
「もちろん！ともひろ、おいでっ」
両手広げたら、満面の笑みでダッシュ。
そのまま私の腕の中に収まった。
ああ、もう、可愛い。
けど、私たちを遠ざける憎い奴。
「ともひろ、こんこんが邪魔する」
「こんこんも、くっつきしたいー！ていうてるもん」
「ともひろは？」
「…くっつきしたい、」
恥ずかしいのか、ぬいぐるみで顔隠した。
照れてる。可愛い。
けど、どこまでも奴が邪魔だな！
「一緒におねんねしまーす」
ぬいぐるみごと抱き上げて、ベッドに連れていく。
つい悪戯したくなって、背中からベッドにダイブ！
「きゃああっ」
女の子みたいな悲鳴あげて、ともひろが私にしがみついた。
それから、
「おもろかった！もっかい！もっかいして！」
って、目をきらきら輝かせてる。
「よーし、もう１回ね！…どーん！」
「どーんっ！」
またきゃっきゃと喜んで、たのしい！ってご機嫌だ。
「A！だいすき！！」
私の上で、胸に両手をついて、ともひろが言う。
「もうっ、可愛い！私も、ともひろ大好きだよっ！」
頭なでなで。
ともひろが、ふふ、ってくすぐったそうに微笑んだ。
あーもう、いい１日だった。
そんなこんなで、
「こんこん、まんなかね！」
キツネ顔の新入りは生意気にともひろの腕の中で寝たのでした。
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凜望 - 最高です！神ちゃんのこともっと好きになりました！ (2016年2月26日 0時) (
レス) id: f55ca5bc68 (このIDを非表示/違反報告)
ちびとら(プロフ) - ほっこりしました(´∇｀)このお話読むとほっとするんで何回も読み返したくなっちゃいます！！ (2016年2月25日 2時) (レス) id: 97b52757b6 (このIDを非表示/違反報告)
山田淳 - もう、神ちゃん天使でした!!ずっとｷｭﾝｷｭﾝしてました♪のんちゃんのやつも絶対読みます。これからも頑張ってください!! (2016年2月7日 22時) (レス) id: 4ab1e02086 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ＠薮 光∞慧(プロフ) - すっごく面白かったです！可愛い神ちゃんを想像しながら読んでました。こんな人形実際にあったらいいなぁ、笑 更新お疲れ様でした。望の方も読ませていただきますねッ (2016年1月31日 15時) (携帯から) (レス) id: 405256a79f (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 完結おめでとうございます！すごく神ちゃんかわいかったです^ ^神ちゃん担なのですごく嬉しかったです！のんちの方も楽しみにしてます！ (2016年1月16日 20時) (レス) id: 5b58b1eaf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：茉莉花
| 作成日時：2015年11月26日 23時
