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あの家で休みを過ごして最初の月曜日。
週明けで溜まった仕事と格闘していると、気付けばもう20時。
せいぜい21時には退社したいところだが…。
これからはいつもと反対方面の電車に乗って、駅からほどなく歩いた中層マンションに入れば、エレベーターで最上階へ上がり、新しい景色が待っている。
ドアを開ければ好きで好きでたまらない人が迎えてくれて、ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも、ベッドで眠るのも、これからはずっと一緒。
そう考えるだけで身体が火照ってきて、会議の資料を作っているというのに頭の中は完全にプライベートモード。
ぼーっと頬杖をついてそんなことを考えていると、視界の端のほうに人影が見えた。
「大野さん、協賛案件の申請書どこにあるか教えて」
「…へ？」
頭上から降って来た声に、間抜けな返事が漏れた。
見上げれば、自分にとって珍しいお客さんがそこに立っていた。
「カズじゃん！久しぶり〜！」
「会社でその呼び方やめろって」
「あっ…」
斜め右奥にいる部長をちらっと伺うも、俺たちの会話は聞こえていないようだった。
「二宮さん、どうされましたか？」
「いや別に敬語にする必要はないんだけど…」
「お前が言ったんじゃねーか」
「まあもうなんでもいいよ。そんなことよりスポンサー契約するときって申請書書くじゃん。あれ教えて」
「あぁ〜…久しぶりだから忘れちゃったなぁ」
そう、正体は二宮和也。
俺の同期で、今は営業２課に配属されている。
会社で見かけることはあるが、やはりお互い営業ということもあり外出が多くなかなかゆっくり話す機会がない。
研修中は飲みに行ったり結構仲良くしてたんだけど、所属部署が決まってからはめっきり会わなくなってしまった。
たまーに廊下ですれ違ったりとか、こうして他の営業がいないときに何か聞きに来たりとか…その程度でしか関わる機会がなくなってしまったのだ。
「確かねぇ、ここのねー…」
カチカチとマウスを動かしている俺をよそに、何やら熱い視線を横から感じる。
なんだろうって聞く前に、カズが口を開いた。
「あんた、なんでそんなニヤニヤしてんの」
「えっ！？何だよ突然！」
「なんか楽しそうだなって。いいことあったの？」
うそ…顔に出てた？
確かに今日１日浮かれ気分で仕事してたのは本当だけど。
さすがカズ。鋭いアンテナ持ってんなぁって、呑気に感心してしまった。
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京(プロフ) - 碧央。さん» いつもありがとうございます！ここまで読んでいただけて本当に嬉しいです！最後まで更新頑張ります！(*^.^*) (2021年2月23日 8時) (
レス) id: 3db66e1bf0 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - ゆりかさん» ありがとうございます！！潤くんは確実に絡ませる予定なので、ご期待ください！(´- `*) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 3db66e1bf0 (このIDを非表示/違反報告)
碧央。(プロフ) - この展開、ドキドキしてすごく好きです！更新待ってます！頑張ってください(*^^)v (2021年2月22日 2時) (レス) id: c1ed4221ec (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 松潤も大野くんのことを気になり出してちょっかい出して欲しいです！！翔くんとにのから大野くんを奪って欲しいです！！更新待ってます^ ^ (2021年2月21日 16時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - naoさん» naoさん、ありがとうございます。今は辛い内容ですが、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。 (2021年2月19日 23時) (レス) id: 3db66e1bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2021年1月25日 0時
