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「なんで今そんなこと聞くんだよ、」
「ぁっ…、」
胸元に手を滑らせながら、首筋に唇を寄せる。
やっぱり、翔くんの手って気持ち良い。
ずっと触れていてほしいくらい、温かくて、優しい感覚。
肌の感触を味わうように腕から腰の辺りまで、隅々を撫でられる。
俺は覚束ない思考回路で、薄目を開けながら息を乱していた。
「智くんの体は、柔らかくて壊れそうなくらい細いよね」
「んっ…そう、なの？」
「誰かに何か言われたの？」
「わか、ないけど…翔くんに、触ってほしくて…」
翔くんの唇が胸元を掠めるたび、ぴくぴくと体が反応する。
いつのまにか深夜の静かなリビングには、二人の息遣いだけが聞こえていた。
「俺以外の人に絶対触らせないでよね」
「そんなこと、しな…！」
「この感触を他の誰かが知るなんて、絶対に嫌だ」
「んっ、」
今度は口付けられるも、まだ手が身体中を這っている。
やっぱり、翔くんと別れるなんて絶対にありえない。
こんなに好きなのに、別れなきゃいけないなんて、歌手って可哀想なんだな…。
それだったら、どんなに有名になって人気になろうと、このままずっと、彼とこうしているほうがずっと幸せだ。
「…って、ちょっと待って！！」
「な、なに…？」
せっかくキスに酔いしれていたのに、突然唇を離したかと思えば心臓に悪い大きな声を上げる。
「何じゃないよ！あの人は誰なの！？どういう関係！？」
「えっ…あぁ、松岡さん？」
「誰！！」
「えっ、と…」
翔くんが肩を掴み、問いただそうと迫ってくる。
あぁ、翔くんの目ってやっぱり綺麗だなぁ。
なんて酔っ払った思考でうっとりしていると、さらに体を揺さぶられる。
「ちょっと、ぼーっとしないの！」
「うー…吐いちゃうよぉ」
「誰か言ってから吐いて！」
「あの人はね、俺の…」
だめだ、揺らされたせいもあり俺の胃の中は限界を迎える。
「俺の？俺のなに！？」
「おれ、の…うぇっ…、」
「ちょ、ちょっと待って！一瞬我慢して！！って、あー…」
翔くんがトイレへ連れていこうと担ぎ上げるも時すでに遅し。
いや、てか、揺さぶったこの人が悪い。
お返しと言わんばかりに、ムード台無しのまま高そうなスーツはまんまとクリーニング行きとなった。
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富喜田 - 大野さんが凄く可愛かったです！ 櫻井さんsideは初めてだったので、 読んでいておもしろかったです。 続きを楽しみにしています！ 私の毎日の楽しみになっちゃってます！ (2020年8月15日 18時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - naoさん» そうですね、貴重なご意見ありがとうございます！ (2020年8月9日 6時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 大野君って矛盾してますよね。自分がされて嫌なら潤くんとのキスも思わせぶりな態度も改めればいいのに。 (2020年8月9日 2時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月25日 13時
