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六本木の一角にそのジャズバーはあって、普段滅多に足を踏み入れない土地にどきまぎしていた。
てか、もうちょっとちゃんとした格好のほうがよかったのかな。
暑いけど、ジャケットくらい羽織った方が…でも案外みんなラフだったりもするし。
だから人と出掛けるのって苦手なんだよなぁ。
「智、こっち」
「あ…松岡さん」
うそ、松岡さん、ロールスロイス乗ってるんだ…。
これ１台で家が買えちゃうんだからすごいよなぁ。
つーか、いつの間に呼び捨てに？
恐れ多くも超がつくほどの高級車に乗り込み、申し訳なさにちょこんと小さく座る。
「今日は同伴いないから安心して。女嫌いだろ？」
「えっ！？なんでそうなるんですか…！」
「違うの？自分よりかわいいやつがいたら嫉妬するかなと思って」
「そんなことするわけないじゃないですか…第一俺は男です」
「ふーん。自分に自信あるんだな」
「はぁっ！？」
本当に意味がわからない。
からかっているのか、本気で言っているのかもよくわからないし。
「智に合いそうなスーツ持ってきたから、それ着ろよ。絶対似合うよ」
「やっぱりドレスコードあるんですか…？」
「いや、ない。普通にTシャツジーパンOK。でも俺と行動するから、あんまり極端な格好で隣歩くの嫌だろ？」
まあ、確かに。
意外と気遣えるというか、ちゃんといろいろ考えてくれてるんだな、なんて思ったり。
広い後部座席でTシャツを脱ぎ捨てシャツを羽織っていると、ミラーからなんとなく視線を感じる。
よくよく見れば信号待ちの最中バッチリ目が合っていて、さすがに何か言わずにはいられなかった。
「…なんですか」
「いや、柔らかそうな肌だなって」
「っ…へ、変態じゃないですか！！」
「そう？綺麗な体してたら誰だって見るじゃん」
「なっ…だから、俺は男だって、」
「ははっ、照れてやんの。顔真っ赤だぞ」
最低、最悪。
こんな変な人今まで会ったことない！
さっさとボタンを留めてしまおうと急ぐと、ふと自分の胸元が目に入る。
いつも、翔くんに触られてるところ。
翔くんも、柔らかいとか思ってくれてるのかな…。
そんなどうでもいいことを考えていると、またミラー越しに笑われ、恥ずかしさに体の芯から熱くなるのがわかった。
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富喜田 - 大野さんが凄く可愛かったです！ 櫻井さんsideは初めてだったので、 読んでいておもしろかったです。 続きを楽しみにしています！ 私の毎日の楽しみになっちゃってます！ (2020年8月15日 18時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - naoさん» そうですね、貴重なご意見ありがとうございます！ (2020年8月9日 6時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 大野君って矛盾してますよね。自分がされて嫌なら潤くんとのキスも思わせぶりな態度も改めればいいのに。 (2020年8月9日 2時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年7月25日 13時
