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結局俺の家で勉強したのはあれきりとなったが、学校にいる間も親身になって勉強を教えてくれた。
よっぽど頭が悪いと思われているのか、LINEでもしょっちゅう勉強の進み具合を気にしてくれていて、テストに出るであろう箇所を写真で送ってきてくれた。
その甲斐あって、赤点を取ることなく中間テストを乗り切った俺は、高校３年目にして一番良い成績を収めることができた。
これもひとえに櫻井くんのおかげってわけだ。
テストが返ってきた日、お礼を言おうと彼のほうを見ると、知らない女の子と仲良く話していた。
同じクラスの子ではないようだ。
時折目を見て笑い合ったり、女の子が彼の腕に絡みついてじゃれ合ったり。
男が女の子に嫉妬するなんてあまりにもかっこ悪いと思いつつ、どうしても気になってしまう自分が嫌になった。
そりゃ櫻井くんは男の子で、俺も男で、あの子は女の子。
しかも俺なんかよりずっと仲が良さげで、ずっと前から知っているように見えた。
だから、自分の入る余地なんかないし、気にするだけ無駄なはずなのに。
「あの二人、幼馴染らしいよ」
「…え？」
突然俺の目の前の席に座ったかと思えば、頬杖をつきながら勝手に話し始める。
「櫻井翔を見てたんじゃないの？」
「え、あぁ…うん」
「最近大野くんと櫻井って仲良いよね」
「…ごめん、誰だっけ？」
えらい派手な顔でめちゃくちゃイケメンなんだけど、この人が誰なのかまったくわからない。
彼は顔を引きつらせながら答えた。
「松本潤。斜め後ろに座ってるんだけど…わからない？」
「え、同じクラスの人だったの？」
「………」
失礼とは思いつつ、本当にわからないから困る。
別にこう言ったことで嫌われたってかまわない。
俺自身、友達が欲しいだなんて思ってないから。
「ま、いいや。これを機に覚えてよ。せっかく話しかけられたんだし」
「はぁ」
「潤でいいから」
「潤？」
「そうそう！いやー、智と同じクラスになれるとかマジで嬉しい。ずっと友達になりたかったんだよ、俺！」
「智…」
見かけによらず人懐っこい感じだが、急に話しかけられて友達になりたかったと言われても返答に困る。
そんなやり取りをしているうちに、櫻井くんのそばから女の子がいなくなっていた。
あ、お礼を言うチャンスだ。
でも、目の前の人が離してくれない。
櫻井くん、こっちに気付かないかな。
この状況を助けてくれないかな。
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富喜田 - めっちゃよかったです。 本当に1日の楽しみです！ 大学生編頑張ってください。 この話に出てくる大野さん すごくタイフです。 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 大学生編！？ めっちゃ楽しみです！ いつまでも待ってます!!! (2020年7月7日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» 富喜田さん、ありがとうございます！！まだ大学生編と続くのでぜひ楽しみにしていてください！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 本当に最高です！ 続きがとっても楽しみです！ 頑張ってください。 応援しています!! (2020年7月6日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 猫さん» 猫さん、ありがとうございます。頑張る糧にいたします！ (2020年6月25日 0時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年6月22日 0時
