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「俺は、男だから…」
「関係ないって。ねぇ、櫻井と付き合ってないなら俺ともデートしてよ。別にあいつに断りなんかいらないってことでしょ？」
「で、デートって…それ女の子とするものじゃ…」
「わかった、じゃあ一緒に遊びに行こう。これならいいでしょ？」
「遊びって、どこに…？」
「どこでもいいじゃん。カラオケでも、ゲーセンでも。木曜日とかどう？」
うーん…正直どちらもあまり行ったことがないからよくわからないけど。
あの悪い友達さえいなければまだいいかな、とも思ってしまう。
翔くんは彼と付き合わない方がいいと言っていたけど、なら潤くんと出掛けてもいいか？なんて許可取りに行くのも変だよな…。
なんで俺、こんな急に男にモテてんだろ。
ここ共学だよな…みんな女の子いるの見えてないのかな。
「どーすんの？遊びに行くならその場その場で決めたいんだよね。２週間後なら、とかやめてよ」
「うーん…でも、いいのかな」
「なにが？」
「俺、この２年間遊んだりなんてしたことなかったのに…俺なんか誘っても楽しくないよ？」
そう言うと、一瞬潤くんはきょとんとした顔をしたが、すぐに先ほどまでの笑みを浮かべた。
「楽しいとか楽しくないとかじゃないし。理由はひとつ。智がかわいいから」
「っ…、」
指先で頬を撫でられ、思わずたじろいでしまう。
「ほんっとかわいい。いい返事待ってるからね」
こそっと耳元で囁かれ、そそくさと廊下に出ていってしまった。
それもそのはず。
翔くんが購買から帰ってきたのだから。
「お待たせ。先食べててよかったのに」
「あっ…うん、待ってた」
「マジ？優しいね」
そう。俺は最近翔くんとお昼を食べてる。
俺がみんなに囲まれるのが苦手なことも知っているからか、他の友達を呼んだりはしない。
いまだに、いいのかなってなるけど、あんまりしつこく言ってもウザいと思われそうだし。
翔くんがしたいようにしてもらうのが一番だと思った。
「そういえば今度の木曜雅紀たちとカラオケ行くけど一緒に来る？」
「えっ、木曜？」
「うん。その日部活休みなんだよね。智くんも書道ないからどうかなって」
「あー…っと、考えとく、」
「そっか。まあ大人数だし、無理にとは言わないから」
大人数はもともと嫌だけど、何より木曜って言ったらさっきのお誘いも…。
なんで俺男なのに、どっちと行こうかなんて悩んでるわけ！？
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富喜田 - めっちゃよかったです。 本当に1日の楽しみです！ 大学生編頑張ってください。 この話に出てくる大野さん すごくタイフです。 (2020年7月7日 17時) (
レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 大学生編！？ めっちゃ楽しみです！ いつまでも待ってます!!! (2020年7月7日 6時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 富喜田さん» 富喜田さん、ありがとうございます！！まだ大学生編と続くのでぜひ楽しみにしていてください！ (2020年7月6日 22時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
富喜田 - 本当に最高です！ 続きがとっても楽しみです！ 頑張ってください。 応援しています!! (2020年7月6日 17時) (レス) id: cb1ca5340c (このIDを非表示/違反報告)
京(プロフ) - 猫さん» 猫さん、ありがとうございます。頑張る糧にいたします！ (2020年6月25日 0時) (レス) id: 877cf6680c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：京
| 作成日時：2020年6月22日 0時
