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なな ページ7

モトキ「だーれだ」
貴「え、あ、も、モトキさん」

動揺した姿も可愛くて頬が緩む
モトキ「正解です、お待たせしてしまいすみません」

隣に腰かけるとAさんの頬は
ほんの少しだけ紅色に染ってた

貴「いえ、私も今来たところです」
そう言って微笑む

もう何度この顔に心臓を潰されたことか
モトキ「この本すごく面白かったですよ」

本を差し出せばお淑やかな微笑みじゃなくて
おもちゃを買ってもらった時の子供のように

無邪気な笑顔になる
貴「お忙しいのにありがとうございます、来週末にはお返ししますね」

嬉しそうに本をカバンにしまった
貴「あっ、動画拝見しました」

モトキ「本当ですか?なんか恥ずかしいな」
Aさんに見られてた

食べるとことか見られてたら恥ずかしすぎるんだけど?
貴「皆さん楽しそうで羨ましいです」

にこにこと笑いながらそう言ってくれた
モトキ「そう言って頂けると嬉しいです」

貴「よければメンバーさんのこと聞かせてくれませんか?」
そう言うAさんに

メンバー、というか友達の話を始めると
気がつけば沢山話していて

それでも嫌な顔せずに
ずっと聞いてくれるのか嬉しかった

モトキ「すみません、長々喋っちゃって…」
貴「いえ、お友達が大好きなんだって伝わってきて私も楽しかったです」

聞き上手なAさんには
なんでも話してしまいそう

やっぱり年上だから安心感があるのかな?
いや、とは言ってもたったふたつだし

Aさんの元々の性格なんだろうな
モトキ「Aさん、僕はもっとあなたのことを知りたいです。来週も会いたいです」

気がつけばそう口走っていた
俺なりの猛アタックに気づいてください

貴「はい、私も会いたいです」
にこっと笑うAさん

そんな言い方されたら…
期待しちゃいますよ?

はち→←ろく



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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2020年2月6日 21時

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