透明な君と【Fischer's】 (ページ35)

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さんじゅうごページ35

ﾓﾄｷ「大丈夫だから、そんなに緊張しないで？｣
貴「だ、だって…｣

ホントに男慣れしてないんだなぁ
って嬉しくなる

ﾓﾄｷ「優しくて良い奴だよ、今日はシルクとマサイしかいないし｣
ンダホとぺけも行くんだ！

って騒いでたけど
Aさんの様子を見ないとだしやめてもらった

インターホンを鳴らして
マサイが出るのを待つ

ﾓﾄｷ「連れてきたよー｣
ﾏｻｲ「空いてるから入っていいよ、来たってー｣

シルクに話しかけてんだろうね
通話ボタン切ってから言えよ

なんて思いながら家に入る
ｼﾙｸ「初めまして、シルクです｣

ﾏｻｲ「マサイです｣
そう言って会釈すると

いつもより少し固い声で
貴「Aです…初めまして｣

少しだけ笑って言った
ｼﾙｸ「えっ、ホントにモトキの彼女？脅されたりとかしてないです？｣

貴「ふふ、はい、脅されました｣
ﾓﾄｷ「ちょ！ホント失礼！Aさんもなんで肯定してんの！｣

シルクの冗談にもちゃんと返してて
案外仲良く出来そうかも

なんて嬉しい気もするけど
ちょっと複雑だなぁ…

ﾏｻｲ「Aさん男嫌いって聞いてたので仲良く出来そうでよかったです｣
マサイも同じことを思ったようで

そう言って笑った
貴「モトキくんと同じで優しそうだから、あまり怖くないかもです｣

さっきよりも柔らかくて
落ち着いた様子だった

ﾓﾄｷ「この感じだとだほちゃんとぺけも呼べそうだね｣
ｼﾙｸ「だな、呼んでも大丈夫？｣

貴「…はい、多分大丈夫です｣
この様子だと克服できるかも